結婚改姓が嫌なら「結婚しなくていい」という
野次についての、自民党の二階俊博幹事長の
コメントがそっけないです。
「重大な関心を寄せていない」です。
「夫婦別姓に「それなら結婚しなくていい」 国会でヤジ」
(はてなブックマーク)
自民の二階俊博幹事長は記者団に問われ、
「断片的にヤジで聞いて『どう聞いたか』と
言われても、それほど重大な関心を
寄せているわけではない」と述べるにとどめた。
「結婚しなくていい」は選択的夫婦別姓を
求めるかた、結婚改姓したくないかたが、
さんざん聞かされてきたことです。
この心ないことばによって何度となく
踏みつけられてきたのでした。
「結婚しなくていい」は深刻な問題を
はらんでいると言わざるをえないです。
「野党「自民・杉田水脈氏がヤジ」 夫婦別姓巡り 事実確認要求」
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の
井田奈穂事務局長は「大きな差別発言だ。
姓を変えたくないというのは基本的人権の一部。
誤解と偏見を持つ議員が、まだ国会にも
いることが分かった」と本紙に語った。
それに対して二階俊博幹事長は
「重大な関心がない」のだそうです。
選択的夫婦別姓を求めるかたたちを、
ずいぶんと軽んじていると思います。
「だったら結婚しなくていい」とのヤジはもちろん許しがたいが、「それほど重大な関心を寄せているわけではありません」と言ってしまう自民党・二階幹事長もひどい。
— 山添 拓 (@pioneertaku84) January 23, 2020
別姓を選択したい者の思いなど眼中にないと言わんばかり。同姓を強制する理不尽さに対する無理解があらわ。https://t.co/TOcDqgnagE
「嫌なら結婚しなくていい」は、
自分たちのあるべきに従わないものは
排除するということでもあります。
共生社会、多様性の観点からも大問題であり、
軽視してはならないことです。
二階俊博の「結婚しなくていい」の
野次に対する異様な無関心も、
極力反応しないことでフェードアウトを
はかろうという自民党の戦略の
一環ではないかと、わたしは考えています。
これは1月25日エントリでも
お話したことですが、6年前の東京都議会の
セクハラ野次のような事態になることを
避けよう、ということだと思います。
「夫婦別姓野次の主は杉田水脈らしい」
もしそうであれば、二階俊博は幹事長ですから、
このような党運営の方針に関することは、
率先して実行するだろうと思います。