全国世論調査を行なっています。
この世論調査の中に、選択的夫婦別姓の
賛否についての設問があります。
「選択的夫婦別姓、賛成69% 50代以下の女性は8割超」
(はてなブックマーク)
「選択的夫婦別姓 賛成69% 本社世論調査 反対24% 大きく上回る」(全文)
「世論調査―質問と回答〈1月25,26日実施〉」
選択的夫婦別姓に賛成は69%です。
7割に迫るという「賛成多数」の結果です。
◆次に、夫婦別姓についてうかがいます。
あなたは、法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、
別々の名字でも、自由に選べるようにすることに
賛成ですか。反対ですか。
賛成 69
反対 24
その他・答えない 7
25、26日に朝日新聞社が実施した
全国世論調査(電話)で、選択的夫婦別姓について尋ねると、
69%が「賛成」と答え、「反対」24%を大きく上回った。
自民支持層でも63%が賛成し、反対は31%だった。
回答者をランダムに選んで、これくらい
賛成多数となった選択的夫婦別姓の賛否に
関する調査は、おそらくないと思います。
2016年のはじめごろウートピが行なった
選択的夫婦別姓のアンケートでは賛成が72%です。
これは20-30代の首都圏勤務の女性と
回答者が限定されています。
「非改姓結婚希望が6割以上」
2015年3月に日本経済新聞が行なった
選択的夫婦別姓の調査では77%が賛成です。
これは20-50代の働く既婚女性と
やはり回答者がかぎられています。
「働く既婚女性に別姓の調査」
これらの調査では選択的夫婦別姓に
賛成が多いことが予想されるかたたちを、
もともと調査対象にしていると言えます。
今回の朝日新聞の世論調査では
調査対象がランダムであるにもかかわらず、
賛成が多いと予想される回答者限定の調査と、
選択的夫婦別姓に賛成の割合が
ほぼ同程度に迫ったということです。
今回の朝日新聞の世論調査で
賛成が7割に迫る多数となったのは、
杉田水脈によると思われる「結婚しなくていい」の
野次が原因にほかならないでしょう。
野次によって、選択的夫婦別姓に対する
世論の関心が高まって情報が広まり、
この問題を適切に理解するかたが増えた、
ということがあると思います。
また野次の内容自体に反発や
問題意識を感じて、選択的夫婦別姓に
賛成するべきと考えたかたも、
たくさんいらしたものと思います。