朝日新聞が1月25-26日に行なった、
選択的夫婦別姓についての世論調査です。
「選択的夫婦別姓、賛成69% 50代以下の女性は8割超」
(はてなブックマーク)
「選択的夫婦別姓 賛成69% 本社世論調査 反対24% 大きく上回る」(全文)
「世論調査―質問と回答〈1月25,26日実施〉」
ジェンダー別、ジェネレーション別に見た
選択的夫婦別姓の賛否についても、
文章だけで簡単にですが言及があります。
回答を男女別にみると、女性は71%が賛成、男性も66%が賛成。
年代別では50代以下で賛成が多めで、
50代以下の女性の8割以上が賛成と答えた。
ジェンダー別に見ると女性が71%、男性が66%で、
予想される通り「女性>男性」ですが、
それほど差は大きくないと言えます。
「俺の姓に変えさせたい」男性ばかりが反対してると思ってたので、賛成女性と男性の差がここまで小さいのに驚きました。
— Dani Pinas (@DaniPinas) January 27, 2020
「だったら結婚しなければいい」などと野次を飛ばす自民党は民意を反映していい加減実現に向けて動いて欲しい限りです。
男性の場合、自分が結婚改姓する可能性を
問題にすることは、おそらくないと思います。
男性が選択的夫婦別姓に賛成するのは、
他人が夫婦別姓を選択するのはかまわないと
考える人が多い、ということだと思います。
自分の結婚相手の女性が苗字を
変えたくない場合、夫婦別姓となることを
問題にしないという男性も、
選択的夫婦別姓に賛成している中には
もちろん少なからずいるでしょう。
ジェンダーと世代を組み合わせて見た場合、
50代以下の女性の8割以上が
選択的夫婦別姓に賛成しています。
ほぼ全員が選択的夫婦別姓に賛成していると
言っていいレベルだと思います。
女性にとっては結婚改姓することが
「自分の問題」であり、実際に望まない
結婚改姓をさせられる可能性が高いか、
すでに望まない改姓をしていることが
多いということにほかならないです。
選択的夫婦別姓に、女性の八割強が賛成の意見って、当然だよねえ。彼女たちは結婚に際し、意に沿わぬ名字変更を強いられたり、その可能性を嗅ぎ取っている、いわば「被害者」たちなんだから、この問題には敏感なはず。
— 戸嶋 久 Hisashi Toshima 🎧🎶 (@t_hisashi) January 27, 2020
50代以下の女性の8割以上が賛成しているのに、
選択的夫婦別姓が実現する可能性は、
現時点ではごく薄いという状況です。
これは現在の自民党・安倍政権ないし
現在の日本社会は「オンナコドモのことは
くだらない」と思っていて、いくら大勢が
賛成しても女性の言うことは簡単に
無視することを示していると言えます。
世代に関して言えば、50代以下というのは、
平成時代になってから有権者となり、
社会に出て活躍するようになった世代です。
選択的夫婦別姓は平成時代の課題であり、
平成時代のうちに実現しておくことだった
ということでもあると言えます。