夫婦別姓の場合の子どもの苗字に関して
懸念があるという、選択的夫婦別姓の反対派
「おはよう東京」のブログについて、
引き続き見ていきます。
「選択的夫婦別姓 「別姓夫婦の子の氏は、今までと変わらない」は本当か?」
「おはよう東京」の「懸念」の中心は、
以下の箇所になりそうです。
夫婦別姓だと子どもの苗字が決まらず
「争奪戦」になることがある、というものです。
B別姓夫婦の子の氏については、当然のことながら
両家親族を巻き込んでの「氏の争奪戦」があり得る。
この争奪戦が、表立った争いにならなかったとしても、
望みが叶わなかった親族に何かしらの感情が芽生えることは、
ある程度人生経験のある人なら理解できるだろう。
C「別姓で結婚すること」までは合意できても、
「子の氏」について合意できず、
結果として結婚に至らないこともあり得る。
これは、結婚と共に子の氏が自動的に
決まる現行法下ではあり得ないことである。
これは選択的夫婦別姓の反対派の
主張としては定番中の定番です。
すでにさんざん議論されているものです。
「なんだ言いたいのはやはりそれか」です。
現実問題として夫婦別姓の場合、子どもの苗字で
「争奪戦」になることは「まずない」です。
現在も国際結婚や事実婚で夫婦別姓の
家庭はありますが、子どもの苗字で
もめたという報告はないからです。
もめた例があればとっくに報告が
あるでしょうし、問題視され事例が検討され
対策も考えられていると思います。
夫婦別姓の家庭で子どもの苗字で
もめない理由は以下のようです。
子どもの苗字でもめるくらいなら、
その前に夫婦の苗字で揉めるということです。
「夫婦別姓・子の名字でもめない理由」
だって、子どもの苗字で揉める前に、まずは当人同士で揉める可能性があるわけでしょう?そこで2人が納得ができる選択ができなければ、子どもの苗字云々まで決して行き着かない。
— 猫。んにゃぁ!🐾😾 (@nekoacademy0) August 25, 2018
別姓反対の理由で子どもの苗字を持ち出す滑稽さはそこですよ。当人同士が納得できれば、子どもの件は「大きなお世話」。
あり得ないですよね。敢えて別姓婚に踏み込む人は、子どもの姓問題をクリアしているに決まってるんです。自分が当たり前に通ってきた道&昔過ぎて、ついうっかりその視点を忘れてしまっていました😅
— 猫。んにゃぁ!🐾😾 (@nekoacademy0) August 26, 2018
「子どもの姓で揉める」…そんな訳あるはずない。何を寝言抜かしてやがる、以外の感想はありません。
それゆえ夫婦別姓で同意している
ということは、子どもの苗字の問題も
当然夫婦のあいだで同意ができていて、
すでに解決しているということです。
こんなことは実際に夫婦別姓を選択、
もしくは希望しているかたなら
だれでも知っていることです。
あたりまえすぎて意識しないくらいです。
「おはよう東京」は夫婦別姓の場合
子どもの苗字で揉めることは
「ある程度人生経験のある人なら理解できるだろう」
という意味のことを言っています。
夫婦別姓を実践したことも希望したこともなく、
おおよそ生活感のない選択的夫婦別姓の
反対派のお題目を並べるばかりの
「おはよう東京」の「人生経験」で、
なにが「理解できる」のかと思います。
「夫婦別姓反対派・生活感の欠如」
「ある程度人生経験のある人」なら、
「おはよう東京」の主張こそ非現実的な
空論であると「理解できる」というものです。
仰る通りです。子どもの名字で揉める、などと考える前に、これから自分のパートナーとなる人と、姓について話し合う必要が生じる可能性を想像して欲しいものです。唐突に子どもを持ち出したりするから、非共存派は恋愛とか結婚などの実体験に乏しい、などと言われる羽目になるんですよね。
— 猫。んにゃぁ!🐾😾 (@nekoacademy0) August 26, 2018
以下の箇所になりそうです。
夫婦別姓だと子どもの苗字が決まらず
「争奪戦」になることがある、というものです。
確かに、夫婦別姓だと子の苗字をめぐって「争奪戦」になる可能性があることは理解できます。
しかし、それならば、夫婦別姓を認めた場合、子の苗字についての条項を入れればいい話だと思います。
例えば、別姓夫婦の子の苗字について夫婦間で意見がまとまらない場合、子は同性の親の苗字を名乗る(男子は父親の苗字、女子は母親の苗字)、子が希望する場合、15歳以上になれば他方の親の苗字に変更できる等です。
子の苗字の争奪戦になるから選択的夫婦別姓反対、という意見には賛同できません。
ちなみに、夫婦別姓の国、中国では、以前は子は父親の苗字を名乗り、母親は自分の苗字を子孫に残せないことが一般的でしたが、近年は男女平等意識の強まりと一人っ子政策の廃止から、第一子が父親の苗字、第二子は母親の苗字を名乗る等、妻側の苗字を残せるケースが増えてきているそうです。
日本では(かつてのアメリカ・イギリスも?)「妻が苗字を変えない権利」が争点の一方、中国では(韓国も?)「妻側の苗字を子孫に残す権利」が争点になるのは、歴史的経緯により、国によって必要なジェンダー政策に違いがあるということなんですね。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/中国一人っ子政策終了で異変、妻の姓名乗る子供増える/ar-AACox3U
こちらにコメントありがとうございます。
>夫婦別姓だと子の苗字をめぐって「争奪戦」になる可能性が
子どもの苗字をどちらにするかは、
権利の対立ではあるので、決まらない場合の
措置が必要というのは、法的整合性という観点から、
成り立つ主張ではあると思います。
>夫婦別姓を認めた場合、子の苗字についての
>条項を入れればいい話だと思います。
それはわたしもそう思います。
その場合、機械的に決めて問題ないと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/473545687.html
>子が希望する場合、15歳以上になれば他方の親の苗字に変更できる等です
15歳で自分の判断だけで、
苗字を変えることはできますから、
出生時に機械的に子どもの苗字を
決めてもさほど問題ないことになります。
選択的夫婦別姓の推進派が、
子どもの苗字ついての条項のことを
言わない(らしい)のも、
「おはよう東京」は不満みたいです。
子どもの苗字でもめるなんて、
現実にはめったにないことです。
なので本当に必要になってから、
子どもの苗字の決めかたの条項を考えれば
じゅうぶんだと、わたしは思います。
こちらはご紹介ありがとうございます。
中国では5年前に一人っ子政策をやめたのでしたね。
少子高齢化が進んで人口減少が
危惧されるようになったからだと思います。
中国では子どもの苗字は父親のものをつけて
当然という固定観念が強く、
因襲的と言わざるをえないですね。
母親の苗字をつけることに反対する
理由が因襲的で、このように因襲が強いのは
日本を含めた他国とも変わらないようですね。
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中国紙「中国青年報」が昨年、
中国全土の2037人に行った聞き取り調査では、
全体の54.7%が妻側の姓を新生児に
つけることについて反対の回答を寄せたという。
内陸部の四川省の男性は「夫側の姓には
数千年の歴史がある。そのような長い伝統は
守られてしかるべきだ」と答えている。
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子どもをふたり以上持つことが
できるようになって、ふたり目の子どもに
母親の苗字をつけやすくなった
というのがポイントだと思います。
それでも比較的母親の苗字をつける
ケースが多い上海でも8.8%ですから、
まだまだ少ないと言わざるをえないです。
ふたり目の子どもを持つ人が中国でどれだけいるのか、
という問題もあると思いますが。
>日本では(かつてのアメリカ・イギリスも?)
>「妻が苗字を変えない権利」が争点の一方、
>中国では(韓国も?)「妻側の苗字を子孫に残す権利」が
>争点になるのは、歴史的経緯により、
>国によって必要なジェンダー政策に
>違いがあるということなんですね
ジェンダー差別のあらわれかたは、
歴史や文化によって異なるので、
それぞれの文化事情に応じた対策が
必要ということですね。
歴史や文化の差異を問題にするなら、
こうしたことだと思います。
ジェンダー差別的な人は、ジェンダー差別を
維持するために歴史やを文化の差異を
持ち出すのですが、持ち出しかたが
間違っているというものです。
選択的夫婦別姓を望むかたたちは
自分の苗字を変えないことが大事であり、
子どもの苗字が自分と同じかには、
さしたる関心はないのですよね。
反対派(非共存派)はそれをどうしても
理解しない(できない)のですよね。
「自分が子どもを自分と同じ苗字に
したいから、他人もそうに違いない」
という信念からどうしても
抜け出せないみたいです。
「世の中には自分と異なる他人がいる」
ということが、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)には、
とても難しいようです。
この争奪戦が、表立った争いにならなかったとしても、望みが叶わなかった親族に何かしらの感情が芽生えることは、ある程度人生経験のある人なら理解できるだろう。
現行で婚姻の際、「氏の争奪戦」があったことを完全に無視してますね。
そもそも親族が「氏の争奪戦」を行うと考えてしまうのは自分が名字を押し付けた人間だけだと思います。
>「別姓で結婚すること」までは合意できても、「子の氏」について合意できず、結果として結婚に至らないこともあり得る。
そんなこと考えるのは非共存派だけだと思います。
コメントありがとうございます。
>現行で婚姻の際、「氏の争奪戦」があったことを完全に無視
それは選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)はいつも無視します。
夫婦の苗字をどちらで決めるかの
トラブルは、現在でもよく起こります。
この問題について反対派(非共存派)に
おたずねしても、まともな返事は
返ってこないです。
>自分が名字を押し付けた人間だけだ
反対派(非共存派)が「苗字の争奪戦」なんて
考えるのは、自分が苗字を押し付けるからだ、
ということはありそうですね。
自分は苗字を押し付けているという
意識があるから、相手から反発を買って
争いになることを考えるのでしょう。
このような反対派(非共存派)は
自分が「望みがかなわない人」になったら、
絶対に「なんらかの感情」が
芽生えるだろうと思いますし。
>>「子の氏」について合意できず、
>>結果として結婚に至らないこともあり得る。
>そんなこと考えるのは非共存派だけだと思います
「子どもの苗字も全員自分と同じで
なければならない」と考えている
反対派(非共存派)だから出てくる
発想だと、わたしも思います。
このような反対派(非共存派)は
妻も自分と同じことを考えると
思っているのでしょう。
だから「苗字の争奪戦」が起きる
と思っているのだと思います。
コメントありがとうございます。
>何らかの感情が僕の親族には芽生えない気が
たぶんなにも芽生えないでしょう。
「なんらかの感情が芽生える」のは、
「妻と子どもに自分の苗字を
名乗らせないといけない」という
信念のある反対派(非共存派)の
男性だと思います。
コメントありがとうございます。
改姓した男の人さんも結婚改姓に関しては、
いろいろと問題があったと想像します。
たいへんだったことと思います。
>氏を妻に譲ったと勝手ながら解釈
あとに確執が残らないよう
自分を納得させるのも、いろいろと
大変なのではないかと思います。
「戦い」とか「勝ち負け」で考える
必要はないというか、そんな考えかたを
するほうが問題と言えます。
>僕の親族も氏の争奪戦の敗北につきとやかく言いません
結婚と苗字の問題は、基本的に結婚する
ふたりの問題、という意識なのでしょう。
そう考える親族が一般的だろうと思います。
>僕は非共存派からみれば敗北者
こんなことを言う反対派(非共存派)も
いるくらいなので、「負け犬」と思っている
反対派(非共存派)は結構いそうです。
http://pissenlit16.seesaa.net/article/456844734.html
http://pissenlit16.seesaa.net/article/498721293.html
「男性が改姓するよう訴えればいい」と
口先だけは言う反対派(非共存派)も
いますが、そういう人たちは、
あえてだまっていると思います。
>何となく彼らよりは上だと思って
反対派(非共存派)たちが、
改姓した男の人さまより高級なことを
しているとは、わたしは少しも思わないです。
「自分は改姓したくないので、
妻に改姓を押し付けて夫婦同姓がいい」
という自己中心的な人よりは、
自分なりに自分を納得させようとしている
改姓した男の人さまのほうが、
問題なくまともというものです。