という、杉田水脈によるらしい野次に対して、
「だったら結婚しない」と言うかたがいます。
「「選択的夫婦別姓」国会でヤジに「だったら結婚しないよ!」」
そういうかたも出てくると思っていました。
国民民主党の玉木雄一郎代表は1月22日の
衆院代表質問で、選択的夫婦別姓の導入を訴えた際、
議員席から「だったら結婚しなくていい」という
ヤジがあったと明らかにしました。
このヤジに衝撃を受けたというハヤカワさんは、
「だったら結婚しないよ、と逆に思う」と言い、
周囲には「名前が変わることに抵抗がある人」、
さらには「仕事の実績に響くという理由で
結婚しない人もいる」と明かします。
アイデンティティや職業上のキャリアなど、
結婚改姓による不利益はたくさんあります。
そのような不利益を受け入れるのが嫌なら
「結婚しなくていい」と言うのなら、
「結婚しない」と思うかたもいると思います。
おおかたの女性にとっての考えは、
最善: 望む相手と結婚する
次善: 結婚しない
最悪: 望まない男と結婚する
のようだと、簡単になら言えるだろうと思います。
「女性が結婚しないのはなぜか」
「非婚女性はなぜスティグマか?」
望む相手と結婚できればいいけれど、
それがかなわないなら、結婚しないほうが
結婚するよりまし、ということです。
モテない男が想定している最悪が「一生結婚できない」なのに対して、モテない女が想定している最悪は「意に沿わぬ相手と結婚させられる」なのではないかと思う。だから、モテない男が女叩き、フェミバッシングに走る傾向が強いのに対して、モテない女はそれほどでもなく、むしろフェミニズムを求める。
— 宇野ゆうか (@YuhkaUno) March 27, 2015
未婚女性の「どちらかというと幸福」率の高さは、離婚歴あり独身女性である私にはよくわかるものがある。「どちらかといえば」ということは、何かと比べているのよね。そしてそれは多くの場合、「不幸な結婚」なんだよね。
— Kumiko@ブルックリン99はいいぞ (@Kumiko_meru) June 5, 2015
それゆえ結婚改姓による不利益を
埋め合わせるくらい、その男性と結婚することに
魅力がないなら、結婚しないほうがましと考える
女性がいてもおかしくないでしょう。
なぜ女性にとって次善が「結婚しない」で
最悪が「望まない男性と結婚する」かですが、
それは簡単に言えば結婚生活が男性中心で、
女性には失なうものが多いからです。
日本はジェンダーやマリッジステートと
雇用形態との結びつきが強いです。
それゆえ既婚女性は未婚女性より
賃金水準が低いという現状もあります。
「女性は結婚すると収入が減る」です。
「女は結婚で年収が減る」
https://twitter.com/tmaita77/status/419665311353143297
婚姻の96%のケースで女性が結婚改姓します。
それゆえ結婚改姓にともなう不利益も、
結婚生活によって女性が
失なうもののうちでもあります。
ほかにも結婚にともなう不利益に、
女性は直面するリスクがたくさんあるのに、
それに加えて結婚改姓の不利益まで
こうむることになってはかなわない、
という女性もいるでしょう。