結婚改姓したくないなら「結婚しなくていい」
という、杉田水脈によるらしい野次に対して、
「だったら結婚しない」と言ったかたのお話です。
「「選択的夫婦別姓」国会でヤジに「だったら結婚しないよ!」」
このヤジに衝撃を受けたというハヤカワさんは、
「だったら結婚しないよ、と逆に思う」と言い、
周囲には「名前が変わることに抵抗がある人」、
さらには「仕事の実績に響くという理由で
結婚しない人もいる」と明かします。
記事では出生数の低下について触れています。
結婚しない人が増えれば、子どもを持たない人が
増えるので出生数が下がって、少子高齢化社会が
急速に進行するということです。
これはもちろん深刻なことです。
「「結婚しなくていい」と少子化対策」
結婚改姓したくないから結婚しないという
女性が増えると、ある種の人(男性)たちにとって、
もっと身近なことで深刻なことが
あるのではないかと思います。
それは結婚できない男性が増えることです。
おおかたの男性にとっての考えは、
最善: 望む相手と結婚する
次善: 望まない女と結婚する
最悪: 結婚しない
のようだと、簡単になら言えるだろうと思います。
「女性が結婚しないのはなぜか」
「非婚女性はなぜスティグマか?」
結婚しない女性が増えると、男性にとっての
「最悪」の事態である「結婚しない」を
いやおうなしに選択することになります。
日本の男性はとりわけ未婚でいることに
対する不幸感が強いです。
結婚できないことは男性にとって、
とりわけ避けたいことではないかと思います。
「日本の未婚男性の不幸感」
結婚改姓を喜ぶ女性はほとんどなく、
女性ばかりが改姓することに不満や負担を感じる
女性が多い、という調査があります。
「結婚改姓を喜ぶ女性はいないらしい」
改姓にあたっての感慨を尋ねたところ,
やはり多いのは「そういうものだと思った」
「特に 何とも思わなかった」というものであったが,
やはり当然のように女性が改姓しなければ
ならないことに疑問を感じていた人もいた.
そして非常に多かったのが
「改姓はとても面倒だった」という意見である.
一方,「是非変えたいと思った」
「それこそ結婚の証だと思った」という程の
強い思い入れも見られなかった.
この点,学生など20歳前後の場合,とりわけ女性は
ロマンチック・ラブ概念が先行しているため,
改姓に一種の憧れもあるようだが,
実際に婚姻を経験している女性たちには
それ程の思い入れもなかったようである.
2016年のはじめごろに行なわれた
首都圏勤務の20-30代の女性を対象にした
ウートピのアンケートでは、
選択的夫婦別姓が実現したら
夫婦別姓(非改姓結婚)を選択すると
答えたかたが63%いました。
「非改姓結婚希望が6割以上」
これらを考えると「結婚改姓したくないから
結婚しない」と考える女性は、
案外多いことが考えられます。
女性の現状がこのようだとすると、
男性にとっての「最悪」である、
「結婚できない」を避けるには、
1. 自分が改姓して妻の苗字を名乗る。
2. 自分の相手の女性も改姓せず夫婦別姓とする
のいずれかを選ぶことになります。
男性にとって1.はなおさらですが、
2.も受け入れられないことが少なくないです。
「相手の女性が自分の苗字に改姓しないなら
結婚しなくてよい」という場合は、
1.も2.も受け入れなくてよいでしょう。
1.も2.も受け入れられない、
相手の女性が改姓しないのも嫌だが
結婚できないのも嫌だという男性は、
手のほどこしようがないです。