2020年02月08日

toujyouka016.jpg 武田鉄矢・結婚改姓は女の覚悟の問題?

武田鉄矢氏が、出演していたテレビ番組で
選択的夫婦別姓の話題になっていたとき、
「結婚改姓は女の覚悟の問題」とか
「女には改姓の負担があるのが結婚」という
意味のことを言って、物議をかもしています。

「武田鉄矢の発言に批判殺到 夫婦別姓は「女の覚悟の問題」」
(はてなブックマーク)

 
司会の東野幸治(52)から話を振られた武田は
「女の覚悟の問題でしょうけど」と前置きしたうえで、
妻を旧姓で呼んだ際に叱られたエピソードを披露。

武田の妻は「自分は前の姓を置いて武田の姓になった。
そういうつもりで来ているんだから
冗談でも前の姓で呼ぶな」と語ったという。
そして、「姓を変えるというのは煩わしさも込み。
その煩わしさこそが結婚の関係
じゃないのかなあ」と持論を展開した。

ここまではっきりと「女は男と違って
結婚改姓で苦労して当然、苗字で苦労して当然」と
言う人も、なかなか珍しいと思います。

選択的夫婦別姓に反対する人は、
たいていは夫婦同姓の強制にともなう
ジェンダー差別を隠して、表面的は
ジェンダー平等をよそおうからです。


武田鉄矢氏は自分の妻は結婚改姓したことを
当然としているというお話をしています。
自分の個人的体験を一般化するのは、
選択的夫婦別姓の反対派らしいです。

武田鉄矢氏の妻はそれでよかったのでしょう。
でもそれではよくないという
人たちもいるということです。

「世の中には自分と異なる他人がいる」です。
それゆえ選択的夫婦別姓の反対派が、
いくら結婚改姓しても問題なかった
例を出しても、意味がないことになります。


武田鉄矢氏の発言は、
1. 女性だけの問題だと思っている
2. 他人も自分と同じだと思っている
のふたつに集約できると思います。

それぞれの観点からの批判のツイートが、
最初の記事で引用されています。



番組のほかのコメンテーターは、
選択的夫婦別姓に賛成だったり、
自身も結婚改姓したくないかたばかりで、
武田鉄矢氏の発言に批判的でした。

コメンテーターの乙武洋匡氏(43)は
選択制であることから、「特に反対するような
話ではないのかな」と理解を示す。

バナナマン・日村勇紀(47)と結婚した
神田愛花(39)も「別姓でいいなら別姓がいい」と語り、
続けて「通帳の名義を変えたりとかけっこう大変で、
なんで女性だけって思うんです」と女性が姓を
変える際に起こる煩わしさを主張していた。
フジの佐々木恭子アナ(47)は「えー、ない」と苦笑。
Twitter上でも、武田に対して批判が殺到していた。

選択的夫婦別姓に無理解だったのは、
武田鉄矢氏ひとりだけというのは、
せめてもの救いと言えます。

posted by たんぽぽ at 10:56 | Comment(2) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
そもそも、武田鉄矢が結婚したの、いつよ?もう70歳のおじいちゃんでしょ、奥様だってそう年変わらないでしょう(まあ、その年齢でも奥様の考えは当時でも時代錯誤だと思いますが、まるで戦前の人みたい)武田氏の家族構成は知りませんが、早い人ならもう孫が結婚してもおかしくない。
そんな時に、昔の話したって「ふ〜ん、おじいちゃんおばあちゃんの時代はそうだったんですね」で終わりです。
 本来は、夫婦別姓問題って、これから結婚する、結婚を考えるような年齢の人たちが中心になって決めるべきだと思うんですよね、夫婦別姓に限りませんが、年寄がアップデートされていない昔の常識で語ったって、今も現実に即さなすぎるんです。
 私自身も気を付けないといけないと思っていますが、年を取ると経験則がある分、周囲の変化に対して鈍感になるから、的外れに頓珍漢なことを言ってしまいがちなんでしょうね。老人は謙虚になれねば、謙虚さが足りないと老害化するんですよ。
Posted by イカフライ at 2020年02月09日 23:37
イカフライさま、おひさしぶりです。
こちらにコメントありがとうございます。

武田鉄矢が結婚したのは、
調べてみたら1974年でした。
金婚式にはまだ年数があります。

それでも高度経済成長の時代は終わって、
「昭和最後の時代」に入りつつあるころです。


>夫婦別姓問題って、これから結婚する、
>結婚を考えるような年齢の人たちが
>中心になって決めるべきだと

まったくその通りだと思います。
わたしがときどき示しているウートピの
アンケートや、女子高の小論文のような意見が、
優先されることだと思います。
http://pissenlit16.seesaa.net/article/460522368.html

この問題、肝心の結婚当事者の意見が、
あまり重視されないと思います。


>年を取ると経験則がある分、周囲の変化に対して鈍感になるから、

高齢になると時代の変化について
いけなくなるゆえんなのですね。
周囲の変化を把握し続けられるよう、
いくつになってもアンテナを
張り巡らせる必要がありますね。

>老人は謙虚になれねば、謙虚さが足りないと老害化するんですよ

わたしが将来「老害」と言われる
可能性が高いと思っているのが、
40-50代でネトウヨになった世代です。
20年後も現在と同じ調子で続けていたら、
きっと「老害」と言われると思います。
Posted by たんぽぽ at 2020年02月10日 06:32
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