日本のジェンダーギャップ指数が
低迷することについての、上野千鶴子氏からの
意見を聞いたインタビュー記事です。
「男女平等、日本は過去最低 上野千鶴子氏に聞く」
「男女平等、日本は過去最低 上野千鶴子氏に聞く」(全文)
2月7日エントリでも少し触れましたが、
日本のジェンダーギャップ指数の順位が
下がるのは、諸外国はジェンダー格差を縮める
政策を推進したのに、日本はなにもしなかった
という相対的なものです。
「ジェンダーギャップ指数2020」
− ランキングは18年の110位から
大きく下がりました。
「悪化したのではなく、変化しなかったのです。
諸外国が大きく男女平等を推進している間、
日本は何もしなかった。だから結果として
順位を下げたのです」
調査開始から現在までの推移を見ると、
日本のスコアは下がっていないことがわかります。
2020年は女性閣僚の人数が減ったこともあって、
スコアが2018年の0.662から
0.652と大きく下がっています。
2015年は女性閣僚を増やしたことで、
前年の0.658から0.670と大きく上がっています。
これらの特例をのぞくと、スコアは全体的に
上昇傾向にあると言うことができます。
日本のジェンダー格差は緩やかながら
縮まっているということです。
ところが諸外国の格差解消は
もっと早いペースだということです。
日経の記事には日本といくつかの
アジアの国ぐにのジェンダーギャップ指数の
順位の変遷について示した図があります。
日本のほかに、インド、カンボジア、
マレーシア、韓国の4カ国が示されています。
これら4カ国は2015年のときは
すべて日本より順位が下でした。
4年経過した2020年(2019年)の現在は、
すべて日本より順位が上になっています。
1月20日エントリでも触れましたが、
韓国は女性閣僚を増やしたことで、
今回は順位が大きく上がっています。
「政治分野の格差を改善した国・韓国(2)」
これまでの韓国は日本と同様の順位の
減少傾向が続き、日本より少し下を走っていました。
今回はついに日本との下位争いから
抜け出したことになるでしょう。