2020年02月14日

toujyouka016.jpg 11年前の選択的夫婦別姓反対派の請願

「結婚改姓したくないなら
結婚しなければいい」という野次
に関して、
過去の選択的夫婦別姓の反対派の主張を
見つけて話題にしたかたがいます。

その反対派の主張が内容があまり
「とんでも」である意味衝撃的だというので、
つぎのように記事にしています。

「選択的夫婦別姓“反対派”が主張するトンデモな理由3つ」

 
このあまりに雑なヤジっぷりには多くの人が
何度目かの大がっかりに打ちひしがれ、
中には怒りのあまり「これがわが国の与党だ」と、
今から10年以上も前の「平成21年 参議院
選択的夫婦別姓法制化反対に関する請願文書」までを
ネットに引っ張り出した人もいて、人々はその日、
その文面のひどさにあらためて「言葉を失った」。

具体的には2009年に参議院で提出された
「選択的夫婦別姓の法制化反対に関する請願」です。
いまから11年前のものです。

この請願で述べられているのと
同じ趣旨の主張をする選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)は、いまでも見られます。
彼ら反対派の主張は11年前から
ほとんど変わっていないということです。


選択的夫婦別姓に関して、反対派(非共存派)の
主張にもっと重点を置いた記事も
あったほうがいい、ということを、
わたしは1月3日エントリで、少しお話しました。

「夫婦別姓訴訟は変われない日本の象徴」

この記事はすべての内容が
反対派(非共存派)の主張についてです。
その意味でいささか珍しいと思うし、
またこのような記事も増えてほしいと思います。


2009年の選択的夫婦別姓の反対派による
請願の内容については、のちほどもう少し
くわしく見ていきたいと思います。

ここでは記事著者の感想を簡単に紹介します。
11年前の自民党からの請願の内容が
あまりにも「とんでも」だというので、
次のようなことを述べています。

「おいおい、家族の一体感ってのは
同じ苗字さえあれば生まれるとでも思っているのか? 
この国で家族の悲劇がさんざん
報道されているのを知らないのか?」とか、
「夫婦別姓の他文化の子どもたちが健全じゃない、って
誰がどんな基準でジャッジしたんだ?」
どうしたらそんなに強固に、自分たちが多数派で
自分たちのものの見方こそが「普通」で
正しいと信じこめるのだろうか? 
自分たちの世間が狭い、視野が狭いとは、
なぜ微塵も疑わないのだろうか? 
その根拠希薄で感情的な、異常な
アレルギー反応を見ていると、問題があるのは
「夫婦別姓を唱える“危険思想者たち”」の方じゃなくて、
「夫婦は同姓でなきゃダメ絶対!」と
ヒステリーを起こしているそっちの方だろう……と
子どもが可哀想だと連呼するわりに、
「親の苗字が同じじゃない環境で育つ子どもは
健全な心を持たない、まともに育ってない、
イレギュラーだ」とばかりのアンバランスな
人間観には、失望を通り越して
キナ臭い優生思想めいた何かさえ匂う。


かかる11年前の選択的夫婦別姓の
反対派のものいいを「とんでも」と
批判するのは難しいことではないです。

こんなに「とんでも」な主張なのに、
11年前から野放しになっていること、
そして現在なお大きな政治的影響力を
持っていることは、もっと問題にすることだろうと
わたしは指摘しておきます。

posted by たんぽぽ at 22:58 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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