「夫婦別姓訴訟は『変われない日本』の象徴?」
という記事で、「相手の苗字になることが
嫌なのか?」という選択的夫婦別姓の
反対派の意見に触れられています。
「夫婦別姓訴訟は『変われない日本』の象徴?」
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の
意見の中ではよくあるものだと思います。
夫婦別姓の話になると「なぜ、相手の苗字になる事が
それほど嫌なのか」という意見が挙がることがあります。
ただ、今回の夫婦別姓訴訟の弁護団事務局長である
野口敏彦さんが記者会見の中で語っていたように、
夫婦別姓訴訟は「結婚相手と同じ苗字になりたい
という人の意見を否定するものではなく、
『別姓でもよい』という選択肢が増えることを
求めている」にすぎません。
「相手の苗字になるのが嫌」なのではなく、
「自分の苗字を変えたくない」です。
自分が改姓しないなら、結婚相手が改姓して
自分の苗字を名乗って夫婦同姓になるのは
問題ないかたが、ほとんどだと思います。
「相手の苗字になるのが嫌なのか?」と
訊く反対派は、男性が多いと思います。
おそらく「自分の結婚相手の女性が
自分の苗字に改姓しない」ことを、
意識するからと考えられます。
選択的夫婦別姓問題を「結婚する女性が
改姓するかどうかの問題」と考えること、
「結婚相手の女性が自分の苗字に
改姓するかどうかが最大の関心」という、
男性の意識の現れと言えます。
男性は多くの場合、自分が結婚改姓して
相手の妻の苗字になるのが嫌です。
それなのに「相手の苗字になるのが嫌」なことが
問題にならないし、訊かれることもないです。
「相手の苗字になるのが嫌なのか?」と
訊く人(男性)は、この意味でも
選択的夫婦別姓問題を「女性だけの問題」と
とらえていると言えます。
男性が訊くのは、相手の女性の意向を
聞く体裁ではありますが、
視点は自分中心だと思います。
>「名字替えたい?」ときいたから
彼ら反対派(非共存派)とは異なると思います。
異なっていてよかったと思います。