2020年02月16日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓・自民党および政権支持層

2月14日エントリの続き。

朝日新聞による選択的夫婦別姓に
ついての世論調査の記事を見ていきます。

「夫婦別姓、安倍首相だけが孤立? 自民支持層が示した「意思表示」 世論調査から見える「伝統的家族」」
(はてなブックマーク)

今回は政権支持層および自民党支持層に
かぎったデータを見ていきます。

 
政権支持層、自民党支持層
2015年11月=内閣支持層(賛成50%/反対40%)/自民支持層(賛成45%/反対44%)
2015年12月=内閣支持層(賛成45%/反対49%)/自民支持層(賛成38%/反対54%)
2016年3-4月=内閣支持層(賛成41%/反対54%)/自民支持層(賛成38%/反対57%)
2017年3-4月=内閣支持層(賛成53%/反対43%)/自民支持層(賛成50%/反対46%)
2020年1月=内閣支持層(賛成67%/反対28%)/自民支持層(賛成63%/反対31%)

政権支持層、自民党支持支持層のいずれも、
2015年12月と2016年3-4月は
「賛成<反対」になっています。


全体は5回の世論調査のすべてで
賛成が反対を上回っています。
自民党および安倍政権の支持層にかぎると、
世論全体より賛成、反対の割合が
逆転するということです。

全体
2015年11月(電話調査)=賛成(52%)/反対(34%)
2015年12月(電話調査)=賛成(49%)/反対(40%)
2016年3-4月(郵送調査)=賛成(47%)/反対(46%)
2017年3-4月(郵送調査)=賛成(58%)/反対(37%)
2020年1月(電話調査)=賛成(69%)/反対(24%)
*2015年は固定電話、2020年は固定電話と携帯電話が対象

自民党や安倍政権を支持するということは、
家族やジェンダーに因襲的なことが多く、
選択的夫婦別姓に反対する人の
割合も多くなるということなのでしょう。

選択的夫婦別姓に反対を含めた、
因襲的な家族、ジェンダー観を支持しているから
自民党や安倍政権を支持している人も
一定の数いるかもしれないです。


2017年の世論調査では、選択的夫婦別姓に
賛成の割合が、全体的に増えたのでした。
政権支持層、自民党支持層のいずれも、
2017年の調査では賛否が逆転して
賛成が反対より多くなっています。

今回2020年の世論調査では、
選択的夫婦別姓に賛成の割合は、
政権支持層、自民党支持層の両方で、
さらに増えることになります。

政権支持層は賛成が67%、反対が28%で
全体(賛成69%、反対24%)に近い数字です。
政権支持層は賛成が63%、反対が31%で、
賛成が反対の2倍程度となっています。


政権支持層、自民党支持層で、
選択的夫婦別姓に賛成する人が増えたのは、
おそらく杉田水脈によると思われる
「結婚改姓したくないなら結婚しなくていい」
という野次が原因と思われます。

選択的夫婦別姓の反対派の定番である
かかるもの言いは、政権支持層や
自民党支持層であっても、
反発するということだと思います。

野次に同調して「そうだそうだ、
結婚改姓が嫌なら、結婚しなければ
いいんだ」と考える人は、政権支持層、
自民党支持層でも少ないということです。

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
自民党や安倍政権は支持層も
自分たちの味方だと思って安心して
選択的夫婦別姓への攻撃をしていると、
痛い目にあうかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 19:35 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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