2020年02月22日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓の子たちから要望書提出

2月19日エントリの続き。

「全国陳情アクション」が主催した、
国会議員向けの勉強会では、選択的夫婦別姓の
実現を求める要望書も提出されました。

「選択的夫婦別姓に自民議員も「賛成」の声 超党派40人で勉強会、法改正にはずみ」
「「望まぬ改姓せずに法的な家族になる選択肢を」 高校生らが与野党議員に、選択的夫婦別姓を要望」
「選択的別姓一日も早く 「陳情アクション」 志位委員長ら与野党に要望書」

この要望書は、夫婦別姓の親を持つ子ども
(大学生と高校生)から提出されています。

 
選択的夫婦別姓の問題点として、
子どもの姓をどうするのかという問題がある。
勉強会では、夫婦別姓を選び、姓が異なる事実婚両親の
子どもとして育った大学生と高校生も登壇した。

2人は「普通ではないと感じたり、
姓が異なることで親との距離を感じるということは
全くありませんでした」「両親のような人たちのために
夫婦別姓も選べるようになってほしい」として、
参加した各党党首や国会議員に対し、
法改正を求める要望書を提出した。
両親が別姓でいるための事実婚をしているという
大学生と高校生が、各党の代表らに
法改正を求める要望書を手渡した。

要望書では、「両親がそれぞれの名字であることが
『普通』という感覚で育ち、それで今まで何も
困ることはありませんでした」とした一方で、
「夫婦が別姓であるだけで国に法的な家族と
認められない今の状態に、私たちは
とても不安を感じています」とした。
事実婚の家庭で育った学生・高校生が、
「子どもの立場からの法改正要望書」を
日本共産党の志位和夫委員長ら
与野党の国会議員に手渡しました。

要望書を受け取ったのは、志位氏のほか
立憲民主党の枝野幸男代表、
国民民主党の玉木雄一郎代表、
碧水会の嘉田由紀子参院議員、
自民党の木村弥生、公明党の石井啓一、
日本維新の会の串田誠一の各衆院議員です。


夫婦別姓の家庭の子どもからあえて
提出されたのは、「夫婦別姓だと子どもに
悪影響がある」という根拠のない
懸念を意識してのものだと思います。

親が夫婦別姓でも、親子で苗字が異なっても、
なんら問題ないことを、夫婦別姓の家庭の
子どもが身をもって国会議員に対して示すことで、
その懸念を払拭しようということです。


2018年2月の内閣府の世論調査では、
「夫婦別姓だと子どもに好ましくない影響がある」と
答えたかたは、62.6%もありました。

「「ある」ではなく「あると思う」」



この62.6%の中には、選択的夫婦別姓の
是非に関する設問
では、「賛成」や
「旧姓使用」と答えたかたも
相当数含まれていると考えられます。

「家族の法制に関する世論調査」

夫婦や親子で苗字が異なると
なにかよくないことがあるのではないか、
という偏見は根強いと言わざるをえないです。

それゆえ夫婦別姓の家庭の子どもが
みずから選択的夫婦別姓の実現を
求めていることをしめすのは、
じゅうぶん意義のあることだと思います。



付記:

親が夫婦別姓でも子どもに苗字が
原因の悪影響はないことについて、
いくつもの夫婦別姓の家庭の子どもからの
報告があることは、何度もお話しています。

「子どもの気持ちを考えていますが?」
「子どもの気持ちを考えてください」

posted by たんぽぽ at 20:08 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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