2020年02月23日

toujyouka016.jpg 夫婦の苗字が決まらない場合の措置

2月12日エントリの続き。

「夫婦別姓の場合、子どもの苗字が
決まらないときの措置が必要だが、
推進派はそれを語らない」とご不満の、
選択的夫婦別姓の反対派「おはよう東京」の
ブログエントリについてです。

「選択的夫婦別姓 「別姓夫婦の子の氏は、今までと変わらない」は本当か?」

 
「夫婦別姓の場合、子どもの苗字が
決まらない」ことより、はるかに深刻なことが
現行民法には存在します。
それは「夫婦同姓が強制されることで
夫婦の苗字が決まらない」ことです。

夫婦同姓の強制は、ふたつの苗字から
かならずひとつを選ばなければならないです。
それゆえ権利の対立が生じますから、
夫婦の苗字が決まらない場合の措置が、
法的整合性の上から必要になります。

現実に夫婦同姓の強制のもとで
夫婦の苗字をめぐってトラブルや
争奪戦になることがあります。
現実の問題を解決する必要からも、
夫婦の苗字が決まらない場合の措置は必要です。

「家庭不和の源になるのはなにか?」


「夫婦別姓で血みどろの戦いにならない」



「おはよう東京」は現行の夫婦同姓の
強制のもとで、夫婦の苗字が決まらない場合の
措置を示しているのでしょうか?

夫婦別姓の場合、子どもの苗字が
決まらないときの懸念に推進派は答えないと
「おはよう東京」は糾弾します。
それなら夫婦同姓の強制のもとで
夫婦の苗字が決まらない場合どうするのか、
その措置についてぜひ答えてほしいです。

夫婦別姓を推進する人たちは、
「別姓夫婦の子どもの氏はどうするのか?」という
懸念に対して、「子の氏は戸籍筆頭者の氏になる。
今までと変わらない」となぜか判で押したように
答えるが、そもそもこれは懸念に
対する答えになっていない。

「別姓夫婦の子どもの姓はどうするのか?」とは、
「父の姓にするのか、母の姓にするのか?」
ということであり、また「親子別姓が
生じることをどう考えるのか?」ということである。
つまり、「そもそも現行法下では生じないことに
どう対応するのか?」という懸念であって、
これに対して「子の氏は戸籍筆頭者の氏になる。
今までと変わらない」と答えても全く意味がない。
こんな馬鹿げた言葉遊びは、意図的な
「夫婦別姓デメリット隠し」と言われて当然だろう。


選択的夫婦別姓を導入すれば、
夫婦別姓を選択することで
「夫婦の苗字が決まらない」という問題は
ありえなくなって解決します。

「おはよう東京」は選択的夫婦別姓の
導入に反対ですから、ほかの方法で、
夫婦同姓の強制のもとで夫婦の苗字が
決まらない場合の措置を示すことになります。


選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)で、
夫婦同姓の強制のもとで夫婦の苗字が
決まらない場合の措置を示した人はいないです。

彼ら反対派(非共存派)は「現行法下で
生じていることにどう対応するのか?」という、
現実になにも答えないということです。

反対派は答えようとしないですから、
「答えにならない答え」さえ言わないということです。
現在起きている問題ですから、対策に急を
要するにもかかわらず反対派(非共存派)は
「だんまり」を決め込みます。


「おはよう東京」は、はじめにご自分が
夫婦同姓の強制のもとで夫婦の苗字が
決まらない場合の措置を示すことです。

ついでこの措置をまったく示さない
選択的夫婦別姓の反対派諸氏に対して、
「意図的な夫婦同姓の強制デメリット隠し」と
糾弾することだと思います。

「夫婦別姓の場合子どもの苗字が
決まらないときはどう対処するのか?」
なんて問題にするのは、上記ふたつを
クリアしてからだと思います。

posted by たんぽぽ at 19:02 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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