2020年03月20日

toujyouka016.jpg 「夫婦別姓で犯罪が増える」発言に猛抗議

前のエントリの続き。

自民党の森高康行・愛媛県議の発言、
「夫婦別姓で犯罪が増える」に対して、
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」が、
抗議文を送っています。

「愛媛の自民党県議「選択的夫婦別姓は犯罪が増える」、サイボウズ青野社長らが猛抗議」
(はてなブックマーク)

この抗議文はサイボウズの青野慶久社長、
松山市の医師・富永喜代氏も連名で送っています。

 
愛媛県議会で森高康行議員(自民党)が
「選択的夫婦別姓は犯罪が増える」という
趣旨の発言をしたことについて、
サイボウズの青野慶久社長らは3月17日、
謝罪と撤回を求める抗議文を森高議員や
自民党などに対して送った。

これは、愛媛県議会に提出されていた
選択的夫婦別姓制度を求める請願について、
環境保健福祉委員会で議論された際、
森高県議が3月10日に発言したもの。

抗議の内容は簡単に言えば、
「夫婦別姓だと犯罪が増えると言うなら根拠を出せ」
「根拠を出せないなら撤回しろ」です。

抗議文では、「県民の代表である県議が
議会という公の場でされた発言が、
(1)無根拠の偏見に基づく差別発言であること、
(2)強制的に夫婦同姓を義務付ける
現在の法律によってやむなく事実婚や結婚改姓を
選ばざるを得ない国民も多い中、
事実婚や選択的夫婦別姓への誤った認識を
社会に印象づけるものであることに
強い憤りを覚えます」などと訴えている。

その上で森高県議らに対し、次の2つを求めている。

1、夫婦が生まれ持った氏名で結婚したことにより、
子の殺人などの犯罪や離婚が増えるという
主張を裏付ける調査データを、氏名との因果関係を
示す根拠とともに示し、説明するよう求めます。

2、1が不可能な場合、発言の撤回および謝罪を公表、
公式ブログに掲載することを強く求めます。




わたしがここで指摘したいのは、
「全国陳情アクション」のかたがツイートで
述べている「40年以上、無知と偏見、
支配欲からくる差別思考が許されてきた。
もう許すのやめよう」です。

選択的夫婦別姓問題に関しては、
事実にまったくもとづかない偏見や
差別発言が、黙認や容認をこれまで
されすぎてきたように思います。

「夫婦別姓だと犯罪が増える」も、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
当たり前のように主張することです。
このくらいの発言が出てきても
当然のようになっている感があります。

森高康行の発言も10年前なら
さほどメディアでも問題にならず、
黙認や黙殺をされて、うやむやのうちに
過ぎていったのではないかと思います。


「夫婦別姓だと犯罪が増える」なんて
事実無根の深刻な差別発言であることを
はっきり主張し、問題視し、発言主に対して
抗議する必要があることだと思います。

選択的夫婦別姓の当事者や希望者は、
どんなひどい差別的なことをされても
だまって踏みつけられるだけの
いわれはないことを、もっと主張してよいし、
また主張する必要があるでしょう。

ことは重大であり深刻であることを
社会に対して訴えていくことは、
選択的夫婦別姓の実現のためにも
必要なことであると思います。

posted by たんぽぽ at 16:00 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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