2020年03月21日

toujyouka016.jpg 愛媛・選択的夫婦別姓の請願が不採択

愛媛県議会で審査されていた
選択的夫婦別姓の導入を求める請願は、
3月18日に賛成少数で不採択になりました。

「「選択的夫婦別姓は犯罪増えないか」 導入求める請願審査で愛媛県議暴論、不採択に」
(はてなブックマーク)

3月19日エントリでも少し触れたことです。

「選択的夫婦別姓で犯罪が増える?」

 
選択的夫婦別姓制度を巡り、愛媛県議会2月定例会に
制度導入を求める請願が提出され、
10日の県議会環境保健福祉委員会で審査された。
反対する委員の自民県議から「安易な選択的夫婦別姓は
犯罪が増えるのではないか」との根拠不明の
懸念が示され、請願は賛成少数で不採択となった。


今回の不採択は「継続も趣旨採択もなく、
一刀両断」で、全国的にもめずらしい
レベルだと言われています。
ここまで選択的夫婦別姓に対して
無理解な自治体は、ほとんどないのでしょう。



今回の森高康行県議の「夫婦別姓だと
犯罪が増える」発言と、選択的夫婦別姓の
実現を求める請願の不採択を、
愛媛の人たちはどう思うかと思います。

愛媛にも事実婚をなさっているかた、
夫婦別姓を希望するかたはいます。
森高康行の発言と請願の不採択には、
腹立たしいかたや悲しいかたも
たくさんいるだろうと思います。



さしあたってできることは、
森高康行県議や自民党の愛媛県支部に
抗議することと、この問題について発言し
世論を喚起することでしょう。

そしてやはり次の選挙まで、
この問題発言と請願の不採択を覚えていて、
投票に反映させることだと思います。

前のエントリでも触れましたが、
とくに自民党の議員や関係者は、
選挙に響かないと問題を軽視すると思います。
抗議や世論の喚起だけでは、
選挙に影響はないと思って「馬耳東風」を
決め込むことになりかねないです。



付記1:

今回の愛媛県議会への請願は
「新日本婦人の会」が提出したものです。
抗議文を出している「選択的夫婦別姓・
全国陳情アクション」ではないです。)

請願は「新日本婦人の会」県本部の来島頼子会長が
無所属、共産、立憲民主の県議3人の紹介を得て提出。
「望まぬ改姓、通称使用などによる
不利益・不都合を強いられている」として、
選択的夫婦別姓の導入など民法改正を求める
意見書の採択を求めている。


付記2:

愛媛県は2019年7月にも今治市議会に、
選択的夫婦別姓法案を審議することを
国会に求める請願が「全国陳情アクション」から
陳情されたのですが、不採択になっています。

「今治で選択的夫婦別姓の陳情が不採択(3)」


付記3:

愛媛は夫婦別姓訴訟を起こしている
サイボウズの青野慶久氏の出身地でもあります。

「夫婦別姓だと犯罪が増える」発言に対する
抗議文に青野慶久氏が加わったのは、
自分の地元ゆえになおさら問題視したのも
あるのではないかと思います。

posted by たんぽぽ at 21:24 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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