2019年7月の『女性自身』で、
2010年の自民党の公約「J-ファイル2010」にある、
選択的夫婦別姓に反対をかかげる箇所が
取り上げられていました。
「安倍首相 夫婦別姓で支離滅裂答弁の陰に9年前のトンデモ文書」
自民党のマニフェストから
9年後の記事ということになります。
《民主党が導入を目指す「夫婦別姓」・
「外国人地方参政権」は、わが国を根底から
覆そうとする意識が働いているとしか
考えられないものです》
なんと自民党は9年前、選択的夫婦別姓制度は
民主党が企てる国家転覆策の一つだと主張していたのだ。
そもそも、この政策集では「選択的」という語が
省かれていることも不正確だ。
記事が指摘している「国家転覆策のひとつ」は
「J-ファイル2010」の次のくだりのことでしょう。
わが国のかたちを守ります
民主党が導入を目指す「夫婦別姓」・「外国人地方参政権」は、
わが国を根底から覆そうとする意識が
働いているとしか考えられないものです。
『女性自身』の記事は記者の意見が、
明示的には述べられていないです。
「選択的夫婦別姓で国家転覆」というのは
はなはだ異様で理解不能な主張だと
考えていると容易に判断できます。
この記事は全体が安倍晋三や自民党の
選択的夫婦別姓に対するスタンスに否定的です。
選択的夫婦別姓を導入することで、
どうやって国家転覆するのかも不可解です。
これらを考えると自民党の政権公約にある
「選択的夫婦別姓で国家転覆」も
記者は否定的に捉えているでしょう。
「選択的夫婦別姓で国家破壊」と主張する
反対派(非共存派)はたくさんいます。
反対派にはあたりまえの主張は、
一般的にはとても不可解なしろものだということが、
ここでも示されていると思います。
2010年の自民党のマニフェストが
取り上げられたのは、選択的夫婦別姓への
関心が高まってきたので、自民党の過去の主張を
調べるかたが出てきたということでしょう。
選択的夫婦別姓の実現をぼうがし続ける
最大の勢力は自民党です。
自民党はなぜ反対するのかという疑問から、
選択的夫婦別姓について、自民党は以前は
どう言っていたのかに関心を持つように
なったということだと思います。
過去の自民党の選択的夫婦別姓に関する
主張を調べるのはよいことだと思います。
反対派の主張がはなはだ奇怪なこと、
そしてそんな奇怪なことを自民党がまともに
取り上げていたことがわかるからです。
自民党が下野していたころは、
政権を獲得するために、支持層である
反対派に歩み寄っていました。
それゆえなおさら自民党は、
選択的夫婦別姓の反対派の一般的な主張を
正確に代弁していると思います。
かかる選択的夫婦別姓の反対派の
異様で不可解な主張は、かつてはほとんど
取りざたされず放置されていたことも
問題にするところだと思います。
さらにはこのような異様で不可解な
主張を展開することによって、
反対派は選択的夫婦別姓の実現を
長いあいだ阻止し続けていることは、
もっと問題にするところだと思います。