自民党の森高康行・愛媛県議の発言
「夫婦別姓で犯罪が増える」には、
県議会内で批判や問題視をする声は
出なかったのかと思うところです。
不採択となった18日の本会議の前日、
17日の議事運営委員会では、
森高康行の発言を問題視する声は、
出てこなかったとあります。
「夫婦別姓で「犯罪増える」 愛媛県議発言、議会は問題にせず 批判相次ぐ」
17日の議会運営委員会では発言を問題視する
声は上がらず、議事日程などが協議された。
同請願は18日の本会議で採決される。
議運委は森高氏ら自民5人と保守系の諸派・無所属5人、
革新系無所属1人で構成され、全員男性。
請願を紹介した3県議は入っていない。
この委員会のメンバーは11人全員男性で、
10人までが保守系となっています。
選択的夫婦別姓に関しては、
森高康行と同じような立ち位置の
議員がほとんどだったのでしょう。
それゆえ「夫婦別姓で犯罪が増える」発言に、
問題を感じなかったのだと思います。
請願を提出した県議は、無所属、共産、
立憲民主の3人ですが、3人とも
議事運営委員会に入っていないです。
「「選択的夫婦別姓は犯罪増えないか」 導入求める請願審査で愛媛県議暴論、不採択に」
請願は「新日本婦人の会」県本部の来島頼子会長が
無所属、共産、立憲民主の県議3人の紹介を得て提出。
「望まぬ改姓、通称使用などによる
不利益・不都合を強いられている」として、
選択的夫婦別姓の導入など民法改正を
求める意見書の採択を求めている。
はじめから選択的夫婦別姓に賛成する
議員はおらず、ほとんど反対派議員ばかりで
議事運営委員会を開いて議事日程を
決めるなどした状況だったようです。
そのようなところであれば、
森高康行の発言を問題視する声が
出てこないのも、ごもっともだと言えます。
愛媛県議会議長の戒能潤之介は、
森高康行の「夫婦別姓で犯罪が増える」発言は、
「言論の自由」だとして擁護をしています。
自分から森高康行にどうしろという
立場にはないとも言っています。
愛媛県議差別発言続々報。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) March 19, 2020
愛媛県議会議長の戒能潤之介氏
「議会人である以上、ある程度自分の思い、私見を述べる権利があると思う。その思いは森高県議なりに述べられたのだろうと思う」
撤回・謝罪の申し出はなく「私の方からこうしなさいという立場には今はない」
は⁉️https://t.co/4TloEDmRgM
県議会の議長は森高康行に対して
発言の責任を問う気はないようです。
「私見を述べる権利」イコール
「私見を述べても批判されない権利」ではないです。
「私見を述べても責任を取らなくて
よい権利」とイコールでもないです。
どんな私見を述べてもそれは自由ですが、
内容によっては批判されたり
責任を取ることもあるということです。
議会人ならなおさらその発言は、
内容を点検されてしかるべきです。
森高康行は人のことを、
犯罪者かその予備軍呼ばわりしています。
そのような人聞きの悪いことを言ったなら、
その根拠を示す必要があります。
根拠を示せないなら事実無根を認めて、
発言の撤回をする必要があります。
それが議会人として意見を述べたことに
対するとうぜん果たすべき
「発言の責任」というものです。