2020年03月26日

toujyouka016.jpg 親戚には夫婦別姓を言わなくていい

3月18日エントリの続き。

婚約者の男性に、自分が結婚改姓したくない
気持ちを打ち明けた女性のノートの続きです。
(すでにこの男性とは別れていますが。)

「夫婦別姓について、婚約者(男)へ真正面から切り出してみた。」

 
婚約者の男性は、ノートの女性が
結婚改姓したくないことを
受け入れられない理由として、
親戚への対応や反応を問題にしています。

親戚へのあいさつの際に、妻が苗字を
変えていないことの「釈明」が面倒だと、
婚約者の男性は言っています。

……。
親戚への挨拶とか…俺が面倒くさい。

それなら「妻は苗字を変えない、夫婦別姓だ」と
言えばいいだけだと思います。
難しいことはないと思います。

「夫婦別姓」という概念を理解することが
困難なほど、理解力や常識の欠如した
親戚なんてさすがにいないでしょう。
面倒なことはないと思います。


会話のあとのほうで婚約者の男性は、
夫婦別姓に対して「親戚の理解は
得られないと思う」と言ってきました。
親戚の中に反発するものもいるから、
それが自分の負担になるということです。

親戚の理解は得られないと思う。

夫婦別姓(女性が改姓しないこと)に
反発する親戚がひとりもいない可能性は、
現実問題としてあまり高くないと思います。
夫婦別姓に反発する親戚がいることを
想定すること自体は、問題ないでしょう。

その場合、反発をしそうな親戚には、
苗字のことを言わなければいいと思います。
身内だからといって夫婦別姓であることを
言わなければならないと、決まっていないです。


苗字のことならかならずしも親戚には
言わなくていいと、わたしが言ったことと
同趣旨のことを、ノートの女性も主張します。

カミングアウトするかどうかの自由もあり、
そこはグラデーションだって、教えてくれてるよ。
極端な話、親にだって言わなくてもいいんだよ。

婚約者の男性は「うそをつきたくないし、
こそこそ生きたくない」と言い出します。

周囲に嘘をつきたくないし…。
こそこそ生きるのは嫌なんだよね。
堂々としていたい。
結婚パーティーは、やらない方がいいね…。

わたしに言わせれば、これくらいなら
うそをついてもどうということないと思います。


それでも小さくてもうそをつきたくない
という、潔癖な人はいるだろうと思います。
それなら自分からは苗字のことを言わず、
だまっていればいいでしょう。
そうすればうそはつかずにすみます。

「苗字はどうした?」なんて相手から
訊かれることはまずないでしょう。
なので自分から話題にしなければ、
夫婦別姓だと「カムアウト」する
事態になることは、ほとんどないと思います。


親戚一同に夫婦別姓だということを
だまっていたところで「こそこそ生きる」
ことにはならないと思います。

親や親戚であっても、自分の家庭の
プライベートなことを、逐一明かしてはおらず、
言わないこともいくらでもあります。

べつだんやましくはなくても、
プライバシーについては他人に
言いたくないこともあります。
苗字のこと、夫婦別姓ということも、
そのうちだと言えるでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:32 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 親戚には夫婦別姓を言わなくていい web拍手
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]