2010年の自民党の「J-ファイル2010」のうち
選択的夫婦別姓に反対する公約について、
2019年7月の『女性自身』が取り上げていました。
「安倍首相 夫婦別姓で支離滅裂答弁の陰に9年前のトンデモ文書」
この『女性自身』の記事では、自民党の公約では
「選択的夫婦別姓」から「選択的」という語が
省かれて不正確だと指摘しています。
《民主党が導入を目指す「夫婦別姓」・
「外国人地方参政権」は、わが国を根底から
覆そうとする意識が働いているとしか
考えられないものです》
なんと自民党は9年前、選択的夫婦別姓制度は
民主党が企てる国家転覆策の一つだと主張していたのだ。
そもそも、この政策集では「選択的」という語が
省かれていることも不正確だ。
これはよいところを指摘したと思います。
自民党の公約にかぎらず、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)は、ほとんどだれもが
「選択的」という語を落として、
ただ「夫婦別姓」とだけ言います。
反対派(非共存派)も論点が
「選択的か強制的か」では反対することが
むずかしいし、自分たちに賛同は
得られにくいと思っているのでしょう。
そこで選択的夫婦別姓の反対派は
論点を「夫婦別姓か夫婦同姓か」に、
すり替えることになります。
この論点なら夫婦同姓を支持する人が
多いという自信があるのでしょう。
議論を自分に有利にするための論点の
すり替えのために彼ら反対派(非共存派)は、
「選択的夫婦別姓」から「選択的」
という語をはぶくということです。
議論の際、つねに「選択的」をはぶいて
「夫婦別姓」とだけ言っていれば、
この問題にあまりくわしくない第三者が、
自分たちの議論を見たとき「民法改正されたら、
全員が夫婦別姓にしなければならない」と
誤解する可能性も出てきます。
「全員が夫婦別姓」と思わせられれば、
「選択的夫婦別姓」よりも反対する人が
多くなることが見込めるということです。
情報を不正確に伝えて、誤解する人を
増やすことで、自分たちの支持者を
増やそうと考えるのは、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の主張には
それだけ理がないということであり、
そもそもが不誠実なことです。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
「いまは選択的と言っているが、
推進派は将来、全員が夫婦別姓に
なることを目指している」という
疑心暗鬼に陥っています。
かかる自分の疑心暗鬼を表現するべく、
反対派(非共存派)は「選択的」という語を
はぶくというのもあると思います。
次は「別姓を選択した人は同姓にした人を否定しに来る」
— わんわん (@Nzdaisukiikoiko) May 13, 2019
妄想が来るのがお約束。
「別姓を選択した人は同姓にした人を否定しないとか言うけど、あれは嘘ですぅ」の妄想が来るのもお約束
— utchie! 🌝 (@utchie) May 13, 2019
自分が今やってることを、やり返されるという恐怖にとらわれてるのね。自分が今やってることが抑圧だって理解してるんじゃん。悪質〜
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) May 13, 2019
彼ら反対派は、他人に望まない
夫婦同姓を押し付けています。
それで相手も自分と同じことをすると思って、
「推進派は全員に夫婦別姓を押し付ける」と
思っているのかもしれないです。
選択的夫婦別姓の推進派が
目指しているのは、あくまで「選択制」です。
望まない他人にまで夫婦別姓を
押し付けるなんて、だれも考えていないです。
それでも選択的夫婦別姓の反対派は、
「世の中には自分と異なる他人がいる」ことが、
どうしても理解できないもののようです。