2020年03月29日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓訴訟(連れ子の苗字)・二審敗訴

とても残念なお知らせです。

夫婦同姓の強制は憲法に反するとして、
国を提訴している夫婦別姓訴訟のひとつが
3月26日に東京高裁で原告敗訴となりました。

「選択的夫婦別姓訴訟がまた敗訴、最高裁に上告へ 「再婚連れ子の姓に考慮を」」

この裁判は、出口裕規弁護士と
その妻が提訴しているものです。

 
夫婦が同じ姓を名乗ることを義務付けた
民法の規定は憲法に反するとして、
出口裕規弁護士とその妻が、国を相手に合計10円の
損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁(大段亨裁判長)は
3月26日、訴えを退けた一審の東京地裁判決を支持し、
夫妻の控訴を棄却した。

訴えの主要な内容は、夫婦同姓の規定のせいで、
連れ子たちが母親の旧姓を名乗りたいのに
名乗れないというものです。

夫妻は2018年に再婚し、妻が「出口姓」を
名乗ることになったが、妻の連れ子
(中高生)は前夫の姓になっている。
子どもたちは将来、妻の旧姓に戻る希望を持っているが、
夫婦同姓の規定があるために、困難になっている。


この連れ子の苗字に関する夫婦別姓訴訟は、
2018年8月10日に東京地裁に提訴されました。

「もうひとつの夫婦別姓訴訟」

2019年9月30日に一審判決が下り、
原告の主張が棄却されています。

「夫婦別姓訴訟(連れ子の苗字)・原告敗訴」

そのあと原告らは東京高裁へ控訴しましたが、
今回も原告敗訴の判決が出たのでした。

わたしはかねてから悲観的に見ていたので、
今回の判決に意外性はないです。
わたしの意外性を裏切る結果にならないのは、
はなはだ残念で不本意です。


出口裕規氏ら原告は、最高裁に上告する方針です。

選択的夫婦別姓をめぐっては、
2015年に最高裁大法廷で「夫婦同姓は合憲」
との判断が出されている。
これに対し、出口弁護士は「最高裁大法廷判決は、
子連れ再婚の場合について具体的に
検討していない」と指摘していた。
夫妻は最高裁に上告する意向を示している。

健闘と幸運と祈ります。
ぜひ最善を尽くされたいです。

posted by たんぽぽ at 21:17 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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