「夫婦別姓だと犯罪が増える」という、
自民党愛媛県議の森高発言は男性特権の
「無知の末路」だと批判する記事の続きです。
「「夫婦別姓は犯罪が増える」というトンデモ発言は“男性特権”が生んだ無知の末路(清田隆之)」
この記事には、わたしに言わせると、
とても重要な指摘があると思います。
選択的夫婦別姓が実現しないのは、
反対派(非共存派)の抵抗だけでなく、
たくさんいるであろう無関心な人も
それを支えている、という指摘です。
選択的夫婦別姓が実現しないのはおそらく、
反対派の抵抗もさることながら、
この問題に関心を寄せる人が
増えないというのも大きいはずだ。
選択的夫婦別姓の実現を妨害する
直接的な主体は反対派(非共存派)、
つまり「オンナコドモは黙っていろ」の人たちです。
そして「オンナコドモのことはくだらない」の
人たちは関心を持たないことで、
「黙っていろ」の人たちを野放しにし、
黙認・追認することになります。
この「関心を持たないことで
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)を
助ける人たち」の影響は、わたしがかねてから
問題意識を感じていることです。
「政治的ミソジニー対策をどうするか」
「くだらない」の人たちが多いことで、
「選択的夫婦別姓よりいまはやることがある」
という「優先順位論」が、一定の影響力を
持つことにもなります。
「だまっていろ」の反対派に加えて、
「オンナコドモのことはくだらない」
という層の存在と影響について
言及したことは、わたしにとっては、
この記事はとてもこのましいと思います。
かかる選択的夫婦別姓の無関心層の多くは、
「考えなくてよい」という「男性特権」を
持った人(男性)たちかもしれないと、
この記事では推測しています。
その“無関心な国民”の大部分を
構成しているのは「考えなくてもすむ」という
特権を持っている俺たち男かもしれない。
背景には既存のシステムに乗っかって
生きることの楽チンさがある。
でも、それをつづけている限り俺たちは無知のままだ。
男性は選択的夫婦別姓問題にかぎらず、
ジェンダー問題一般に対して
関心が薄くなりがちです。
そもそも「オンナコドモのことは
くだらない」というミソジニーは、
男性に見られるメンタリティです。
「日本会議の最重要課題は
ジェンダー差別」と言われても、
それにいちばん最後まで気づかない、
もしくは気付いても認めたがらないのは、
左派の中高年男性だというお話もあります。
「日本会議・ミソジニーの本質(2)」