「休業補償を行なっている国は世界に例がなく、
日本の支援は世界でもっとも手厚い」などと
言っていたことが問題になっています。
「安倍首相「日本は世界で最も手厚い休業補償」 緊急時のウソは本当にやめてください」
(はてなブックマーク)
4月13日のNHKでかかる安倍晋三の
発言が報道されています。
一律給付10万円に方針転換したのは
4月16日ですから、その前です。
「自民 役員会 「接触削減 議員は地元で徹底を」安倍首相」
「さまざまな支援を用意したが、
補正予算案の成立を急ぐことで準備を加速させたい。
休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、
わが国の支援は世界で最も手厚い」と強調しました。
どんな事実を指して「休業補償を行なう
国はない」「日本の補償は世界一手厚い」と、
安倍首相は言っているのかと思います。
安倍首相はあからさまな嘘をつくなと、
とうぜん批判も出てきています。
安倍首相のウソ、今に始まったことではないが、この状況でこれだけ露骨なウソはやめてほしい。➡【安倍首相「日本は世界で最も手厚い休業補償」 緊急時のウソは本当にやめてください】(藤田孝典) - Y!ニュース https://t.co/3rJIdQg5qs
— 郷原信郎【「深層」カルロス・ゴーンとの対話 起訴されれば99%超が有罪となる国で】 (@nobuogohara) April 14, 2020
いや、日本すごいよ。
— chocolat. (@chocolat_psyder) April 13, 2020
総理大臣が「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」と100%直球の嘘を言っても検証や批判を一切せず、そのままNHKや他メディアが垂れ流すんだもん。
これは世界が到底真似できない芸当ですわ。https://t.co/8afgGCr2q3
安倍首相の発言に反証するのは簡単です。
1. 休業補償を行なう国はいくつもある
2. 日本より充実した休業補償をする国は多い
のふたつを言えばよいわけです。
次の一覧を見れば両方とも自明です。
国民を思う気持ち… pic.twitter.com/JzpY2ENl5T
— 宍戸 開 (@quai44) April 1, 2020
最初に紹介したNPOのかたの記事は、
イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国を
具体的に例示することで1.と2.をしめして、
安倍晋三首相の発言に反証しています。
これら休業補償を行なっている諸外国は、
すでに補償が決定していたり、
すでに補償を受け取れる国もある、
ということも言及しておきます。
日本は4月18日現在、補償をまだ受け取れないです。
4月16日エントリでも触れましたが、
危機的状況においては、実証的な態度が
とりわけ重要になります。
事実にもとづいた適切な判断や行動が
求められるということです。
「危機的状況の対処は実証的態度が重要」
デマや誤情報は危機的状況のもとではとくに危険です。
間違った情報を信用して間違った対策を
することで、事態が解決しないどころか、
さらに事態を深刻にすることになります。
危機的状況のもとでは、社会の不安や
ストレスからデマや誤情報は拡散しやすくなります。
それゆえなおさらデマや誤情報が
広まらないよう、情報リテラシーに
注意する必要があります。
このような情報リテラシーは、
政府という責任、権威と広報力のある
立場のものが気を配る必要があるし、
また政府が情報リテラシーに
責任を持つことで効果的にもなります。
そこへもってきて、首相みずから
デマ、誤情報としか言いようがないことを、
公言するのは、どういうことかと思います。
いたずらに社会を混乱させる
もとでしかないと思います。
コロナ対策で世界のほとんどは
政権支持率が上昇するのと対称的に、
日本の政権支持率が下降するのも
ごもっともというものです。
「コロナ対策で世界の政権支持率は上昇」
「コロナ対策で日本の政権支持率は下降」
World leaders approval ratings
— Chika (@chikawatanabe) April 16, 2020
各国トップの国民支持率変化 pic.twitter.com/pZGVuFSjxy