コロナ補償としての一律10万円の給付を、
「自民党としても当初から訴えてきた」
などと、奇妙なことを言っています。
そんな事実はどこにあるのかと思います。
自民党がこれまで訴えてきたのは、
「減収世帯に30万円の給付」のはずです。
緊急事態宣言を全国に広げ、日本全国全ての皆様に更なるご協力をいただくにあたり、ご協力にしっかり報い、皆様の暮らしを守るために、自民党としても当初から訴えてきた10万円一律給付を前倒しで実施することを総理が決断しました。あとはスピード、全力で取り組みます。https://t.co/67sGjYVnA9
— 岸田文雄 (@kishida230) April 16, 2020
え⁉️ 自民党さん、当初から国民一人当たり一律10万給付を訴えていました⁉️ 初耳。 https://t.co/By1AOwQqgI
— 鎌田さゆり (@sayu4018) April 16, 2020
岸田文雄の「当初から訴えていた自民党」には、
自分自身も含まれるのでしょうか?
岸田文雄個人は「10万円の一律給付」など、
まったく訴えていなかったことは示せます。
岸田文雄が推進していたのは、
もとより「減収世帯への給付」でした。
給付額は最初は20万円だったのですが、
岸田文雄が10万円追加して30万円にする
という「成果」も発揮しています。
「岸田氏、メンツ丸つぶれ 肝煎り「30万円」撤回で―新型コロナ経済対策」
30万円給付をめぐり、岸田氏は政府・与党内調整の
最終局面で首相と直談判。
政府が検討していた20万円から、10万円の
上乗せを勝ち取るなど、存在感を発揮した。
しかし、支給の手続きが複雑で条件も
厳しかったため、与野党から批判が集中。
最後は首相からはしごを外される形で、
方針転換を余儀なくされた。
「減収世帯に30万円」が撤回され
「一律10万円」へと方針が変わったとき、
岸田文雄の関係者は「メンツを
潰されたようだ」と言っています。
30万円給付は経済対策の
目玉政策だったはずだが、結局実現しなかった。
調整に汗をかいてきた自民党の岸田文雄政調会長の
周辺からは「メンツをつぶされたように映り腹が立つ」
(岸田派若手)と恨み節が漏れた。
岸田文雄が最初から「一律10万円」を
推進していれば、「メンツを潰された」と
周辺の人たちが思うことなどないでしょう。
当初から岸田文雄は「一律10万円」を
訴えてなどいなかったということです。