候補者の政策を簡単にまとめた
「選挙ドットコム」の記事を見てみます。
「衆院静岡4区補欠選挙の各候補者の政策を一覧で比較! 全候補の公約・マニフェストを見るならこちら」
4月26日(日)が投開票の衆議院静岡4区補欠選挙
(以下、衆院静岡4区補選)が終盤戦を迎えています。
立憲野党(立憲民主、国民民主、共産
社民が推薦、無所属)の候補者は田中健です。
ところが「NHKから国民を守る党」の
候補者も田中健で同姓同名です。
投票する際は絶対に間違えないよう、
選挙区のかたはじゅうぶんな注意が必要です。
この、同姓同名候補の1人。激しく要注意や😱 https://t.co/D5wZOzxNo3
— izumi (@i_onji) April 24, 2020
この表はいくつかの争点についての
各候補者の政策や考えが示されています。
いちばん気になるのは「選択的夫婦別姓」なので、
はじめにこれを見てみたいと思います。
田中健(立憲野党)は選択的夫婦別姓に賛成です。
推薦する4党はすべて選択的夫婦別姓に賛成の
議員が大部分ですから当然ではあります。
この点に問題はなく安心できるでしょう。
価値観の多様化と世論の動向などを踏まえ、
個人の尊重と男女の対等な関係を
構築するために「選択的夫婦別姓」を導入する
自民党の候補(公明推薦)の深沢陽一は、
選択的夫婦別姓には反対しています。
子どもの目線で考えるべきと言っていて、
典型的な反対派の主張をしています。
夫婦別姓制度は子どもに好ましくない
影響があると思う、という考え方もある。
最も大切にすべきはこの福祉であり、
大人の都合だけでなく子供の目線から慎重に考えるべき
選択的夫婦別姓の実現という立場からは、
絶対に投票してはならない候補者です。
恥ずかしい候補者がいるね。
— 旧姓利用中男性研究者 (@Okonomiyaki2099) April 24, 2020
選択的夫婦別姓、はよ!https://t.co/gL3wQmgQtd
深沢陽一は選択的夫婦別姓に関して、
「影響があると思う」「という考え方もある」と、
憶測と伝聞で記述しています。
それらはここで書くことではないでしょう。
選挙公約は自分の考えや意見を
もっと断定的に書く場面だと思います。
根拠のはっきりしない憶測や伝聞をもとにして、
市民の生活や尊厳にかかわる政策を
決められるのは、とんでもないことです。
記事の下にあるより詳しい見解を見ると、
深沢陽一は2018年2月の内閣府の世論調査のうち、
夫婦別姓の子どもへの影響の設問をあげています。
夫婦別姓制度を導入すれば、必ず子供は
両親のどちらかと違う「親子別姓」となります。
夫婦別姓制度の子どもへの影響については、
平成 29 年 12 月の内閣府の世論調査によれば、
「子どもにとって好ましくない影響があると思う」と
答えた者の割合が 62.6%、
「子どもに影響はないと思う」と
答えた者の割合が 32.4%となっています。
それは「影響はあると思う」であって、
「実際に影響はある」ではないです。
深沢陽一は自分が参照している根拠は
「あると思う」であり「ある」と
断定できないとわかっているのでしょう。
それで選択的夫婦別姓に反対の理由が、
憶測と伝聞になったものと想像します。