2020年04月25日

toujyouka016.jpg 衆院静岡4区補選・LGBTQの権利

前のエントリの続き

4月26日に投開票の衆議院静岡4区・
補欠選挙の候補者の政策を見ていきます。
今回は「LGBTQの権利」を見てみます。

「衆院静岡4区補欠選挙の各候補者の政策を一覧で比較! 全候補の公約・マニフェストを見るならこちら」

 



田中健(立憲野党推薦の候補者)は、
LGBTQの権利も積極的に保障を推進です。
差別解消のために立法の必要性まで言及しています。
この点についても問題はないでしょう。

性的指向・性自認による差別や偏見、
ハラスメントをなくすため、支援団体と協力し取り組む。
「LGBT差別解消法」を制定し、多様性を認め合う
自由え寛容な社会を目指す

立憲民主、共産、社民は以前、同性結婚を
法制化する婚姻平等法を提出したこともあります。
田中健(立憲野党)が性的少数者の権利に対して、
積極的に推進するのは当然と言えます。


自民党の候補(公明推薦)の深沢陽一の
「LGBTQの権利」に関する公約ですが、
これは性的少数者理解増進法の趣旨に
沿った内容だろうと思います。

性的指向・性自認に関する広く正しい
理解の増進を目的とした議員立法と
官民連携して多様性を受け入れる社会を築くべき

性的少数者に対する「理解を増進する」
という努力目標をしめした法案です。
差別を禁止して罰則を設けるとか、
同性結婚を法制化するといった
実効性のある法案ではないです。

自民党の性的少数者問題に関する
スタンスに沿った公約ということです。
(その「理解増進法案」も、
自民党の強固な差別主義者たちの反対で
過去に頓挫しています。)

「LGBT理解増進法案・自民で失速」


記事の下に出ている深沢陽一の
「LGBTQの権利」についてのくわしい
見解を見ると、「理解が進まない現状で
差別禁止が先行すると意図せぬ加害者が生じる」
という不可解なことを言っています。

性的指向・性自認の多様なあり方を
受け入れる社会や、当事者の方が抱える困難の解消を
目指すべきであり、そのために必要な
理解が進んでいない現状の中、差別禁止のみが先行すれば、
かえって意図せぬ加害者が生じ、
結果として当事者の方がより孤立する
結果を生む恐れもあります。

深沢陽一の公約は「理解増進」の
レベルであって、実効性のある法案を
目指してはいないことはたしかなようです。


自民党はアンケートで、性的少数者問題は、
人権問題として取り組まなくてよいと、
臆面もなく回答する
くらいです。
そんな政党の候補者に、性的少数者の
問題に対する積極性を期待できなくても、
無理もないことだと思います。

自民の深沢陽一は公明党も推薦しています。
公明党は同性結婚の法制化にはやや消極的です。
それゆえ深沢陽一の性的少数者問題の
スタンスはさほど問題ないのかもしれないです。

「政策スタンス調査・同性結婚」


衆院静岡4区補選の「選挙ドッドコム」の
公約情報は、「選択的夫婦別姓」と
「LGBTQの権利」が1項目ずつ当てられています。

これは家族・ジェンダー政策がそれだけ
重要争点として扱われているということです。
好ましいことだと思います。

少し前までは、家族・ジェンダー政策は
たいして重要視されず、ろくに取り上げられない
ことが多かったと思います。
まがりなりにも世論の意識は変わったと思います。

posted by たんぽぽ at 12:45 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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