2020年04月25日

toujyouka016.jpg 1戸籍にふたつでもファミリーネーム

4月20日エントリの続き。

4月15日の「アベマプライム」で、
ひさしぶりにメディアに登場した
選択的夫婦別姓の反対派、八木秀次氏ですが、
どんな主張をしているのかを見ていきます。

「現状のまま導入すれば膨大な労力が?「選択的夫婦別姓」を阻む日本の戸籍制度の課題とは」

 
八木秀次は戸籍制度を持ち出しています。
選択的夫婦別姓の議論において、
戸籍制度という視点を抜きにしては
ならないと、八木秀次氏は言っています。

「夫婦別姓を認めない人たちを“古い考え方だ”と
批判することがあるが、この問題は
戸籍制度と一体のものだが、
その制度設計を理解していない方が多い。
その視点を抜きに議論すると
混乱するのではないかと思う」と指摘する。

選択的夫婦別姓の議論をする場合、
推進派は戸籍制度のことも話しています。
べつだん「抜き」にはしていないです。

「身分登録を夫婦別姓対応にする負担?」
「戸籍廃止の話はしていないよ?」

戸籍制度について議論する必要が
出てくるのは、選択的夫婦別姓の反対派が
戸籍に関して誤解に満ちた主張をするので、
その反証が必要になるから、ということが多いです。


八木秀次はどんな「戸籍制度の視点」の
議論をしているのかというと、
選択的夫婦別姓が実現すると、
ひとつの戸籍の中にふたつの苗字がある
ことになるのが問題だそうです。

選択制であれ、これを別にしてしまうと、
制度としてファミリーネームが廃止され、
1つの戸籍の中に2つの氏が存在することになってしまう。

いったいどこが問題かわからないです。
夫婦別姓対応の戸籍のフォーマット、
つまりひとつの戸籍にふたつの苗字がある場合は、
すでに作られています。


この戸籍は1994年に作られています。
現行の戸籍から少しの改変をするだけで、
夫婦別姓対応の戸籍になります。
技術的にはコストもほとんどかからず、
なんら問題ないことがわかります。


なぜ26年も前に夫婦別姓対応の
戸籍のフォーマットを作ったかというと、
もうじき民法改正して選択的夫婦別姓が
実現すると思ったからです。
もうじき使われると思っていたということです。

ふたつの苗字が記載された戸籍を見ても、
なにか問題があるとは思えないです。
八木秀次氏はこの夫婦別姓対応の戸籍に、
どんな問題があるというのかと思います。


選択的夫婦別姓が認められると、
ファミリーネームが廃止されるとも、
八木秀次氏は主張しています。
これがふたつの苗字が記載される戸籍の問題
ということかもしれないです。

苗字が廃止されることはないでしょう。
夫婦別姓でも苗字はなくならないです。
夫婦別姓の家庭はファミリーネームが、
ふたつあるというだけです。

日本には現在も国際結婚や事実婚で、
夫婦別姓となっているかたはいます。
彼らはファミリーネームを
持たない人たちなのでしょうか?

国際結婚の場合、外国人配偶者は
戸籍に記載されないから苗字がない、
なんて言いたいのではありますまい?


八木秀次氏はさらにファミリーネームを
持たない人たちを認めると、
氏名の公的性格が変わるとも言っています。

ファミリーネームを持たない存在を
制度として認めることになると、
氏名の公的性格ががらっと変わってしまう。

上述の国際結婚や事実婚で
夫婦別姓となっているかたたちの氏名は、
日本で夫婦同姓の人たちの氏名と、
公的性格に違いはあるのでしょうか?

住民票、資格、保険証、免許証などに
氏名は記載されますが、夫婦同姓の人と
夫婦別姓の人とで、記載される氏名の
公的役割がどう異なるのかわからないです。

夫婦同姓の人も夫婦別姓の人も
同じように、身分証明書に記載された
氏名として公的に機能していると思います。


家族の名前はひとつだから、
ふたつになったらファミリーネームでないと
八木秀次氏は考えているのなら、
その考えが間違っているだけです。

なぜ日本の戸籍は苗字がひとつかというと
夫婦同姓が強制されるからです。
よって戸籍の苗字はひとつでなければ
苗字でないから夫婦同姓を強制しなければ
ならないと主張するなら、
それは単なる「循環論法」です。

posted by たんぽぽ at 22:00 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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