「伝統」を持ち出して選択的夫婦別姓の
反対論をツイッターで述べた
百田尚樹氏についてお話したのでした。
その百田尚樹氏のツイートにつながった
スレッドのひとつに、「日本の夫婦同姓は明治以降、
選択的夫婦別姓が日本の伝統」と
反論するリプライがありました。
あんた答え出してるじゃん笑
— 明鏡止水 (@Mji2qUaxryQQqEB) May 15, 2020
夫婦同姓が日本の伝統と主張する百田氏は明治時代以降の歴史。
それ以前は『選択的夫婦別姓』が長〜い日本の伝統じゃん笑
『選択的夫婦別姓』が日本の伝統!
そうしたら百田尚樹氏は、
「伝統だから選択的夫婦別姓に賛成というなら、
江戸時代の身分制度なども復活させると
言うのか?」などと言ってきました。
また面白いことを言い出す奴が出てきたで。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 15, 2020
そもそも選択制夫婦別姓が日本の伝統じゃないが、仮にそうだとして江戸時代までの風習や慣習を長い伝統として残すなら、厳しい身分制度などの長い伝統を復活させるのか?
近代の慣習はあくまで近代の伝統で見るべき。こういう簡単なこともわからないバカ。 https://t.co/UnQx8wLUmn
先に「日本の伝統」を持ち出して、
「夫婦同姓の強制を維持するべき」と
言ったのは百田尚樹氏です。
「江戸時代の身分制度も復活させる
ことになる」というのは、百田尚樹氏の理屈で
そうなることになります。
夫婦同姓は、日本の伝統。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 14, 2020
夫婦別姓は、中国・韓国の伝統。
ま、夫婦別姓を主張する者は、いろいろともっともらしい理屈をつけるけどね。
人権とか女性の権利とか真剣に考える者ほど、ころっとやられる。 https://t.co/66Hmjjm3mp
自分がさきに伝統を持ち出しておいて、
反論されるとあたかも議論している
相手の選択的夫婦別姓の推進派から
持ち出したかのような言いかたをするのは、
反対派(非共存派)にときどきいると思います。
最初に伝統を理由に維持することを主張したのは百田尚樹なのに https://t.co/maEVuuvBMv 、いつのまにか相手が伝統を主張していることにしているのは、選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)にはときどきあるかもしれないです
— たんぽぽ (@pissenlit_10) May 16, 2020
5月17日エントリでも少し触れましたが、
選択的夫婦別姓の実現を求めるかたたちは、
自分の生活や尊厳のために主張しています。
「伝統」なんてむかしのことは
ほとんどどうでもいいことです。
選択的夫婦別姓の推進派が伝統について
議論するのは、反対派(非共存派)が持ち出すので
反証の必要が出てくるからです。
上述のスレッドで反証したかたも、
百田尚樹氏をはじめスレッドに出てきた
反対派(非共存派)が執拗に伝統にこだわるから
「夫婦別姓こそ日本の長い伝統」と
述べたまでだと思います。
百田尚樹氏は自分が日本の伝統かどうかで
判断するので、選択的夫婦別姓の推進派も
同様だと思っているのかもしれないです。
もしそうなら、世の中には自分と異なる
他人がいることを理解されたいです。