夫婦別姓の家庭の子どもも問題なく
暮らしていますよと反論された長尾たかしは、
「これまでは苗字が家族や社会を支える
タガになっていた」などと言い出しました。
「日本人の「生活」を法律で縛るべきなのか? 長尾敬・衆議院議員に聞く 「選択的夫婦別姓」のはなし【3】」
ただ、社会全体として見たときに、
これまで「氏」が家族や社会を支える一つのタガに
なっていたのではないかと思います。
今、夫婦別姓が選択できないことで起きている問題は、
その制度をなくさないと解決できない問題なのか?
というのは議論すべきところだと思います。
「両親の苗字は同じほうがいいと
子どもは考えるに違いない」という自説を
反論されたことは、どうなったのかと思います。
長尾たかしはそれに答えなさいよと思います。
長尾たかしが持ち出した「ひとつのタガ」とは、
具体的にどんなことかと思います。
社会の成員全員に夫婦同姓を強制することで、
家族や社会がどう支えられたのかということです。
現実に望まない結婚改姓をさせられる人が
いるにもかかわらず、現状を維持しろと言うなら、
「ひとつのタガ」がどう役立っているのか
はっきり示す必要があるでしょう。
夫婦同姓の強制は、おそらく家族や社会を
支える「ひとつのタガ」になど、
なってはいないと思います。
長尾たかしに具体的にどう支えるのかを
示すことはできないだろうと思います。
選択的夫婦別姓の導入という変化を
受け入れられなけれど、反対する理由が
見つからないので、漠然とした「悪影響」を
ほのめかすということだと思います。
未だに選択的夫婦別姓に反対する人がよく口にするのが「「氏」が家族や社会を支える一つのタガになっていたのではないか」のところ。根拠がないのに変化を嫌う。困っている人は顕在化しているのにそこは無視。自分の頭の中の不安感を漠然と肯定して思考停止。
— 青野慶久/aono@cybozu (@aono) April 25, 2020
夫婦同姓の強制がなにかの「タガ」になるとしたら、
女性に望まない結婚改姓をさせるために
役に立つということだと思います。
男性が結婚相手の女性に自分の苗字を名乗らせて、
「妻を所有した」「男性の自分は優位だ」
という意識を持つ、そういった家族や社会の
ありかたや支えるための「タガ」です。
差別や人権侵害を維持するための「タガ」です。
そんなものはなくしたほうがいいというか、
さっさとなくす必要があることでしょう。
聞き手の選挙ドットコムのかたは、
「タガが外れた場合の心配は理解できます」
などと受け答えています。
選コム: そうですね、そのタガが外れてしまうと、
全体の制度が混乱するかもしれないという心配は理解できます。
「タガ」とはなにかはっきりしないどころか、
人権侵害を維持するためのものである
可能性が高いのに、なにを理解を
示しているのかと思います。