ツイッターで選択的夫婦別姓の反対論を
主張して注目された百田尚樹氏ですが、
「伝統は不要になったとき自然になくなる」
などとナイーブなことを言っています。
伝統というものは、不要になった時に自然になくなる。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 14, 2020
決して無理に消すものではない。
伝統は不要どころか有害になっても、
なくならないことはいくらでもあります。
その伝統によって利益を得ている
既得権益層が強い場合、いつまでもしつこく
残り続けることになりやすいです。
百田尚樹氏は「伝統は無理に
なくすものではない」とも言っています。
既得権益層に利益をもたらす伝統は
非効率的だったり差別的なこともあります。
そうした伝統は有害なので、少々の無理を
してもなくす必要があることです。
少し前に百田尚樹氏「夫婦同姓は日本の伝統」
というおかしな主張をしていました。
「伝統は不要になると自然になくなる」も、
夫婦同姓の強制を意識して
言っていることもあるのでしょう。
「百田尚樹・選択的夫婦別姓反対論を展開」
夫婦同姓は、日本の伝統。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 14, 2020
夫婦別姓は、中国・韓国の伝統。
ま、夫婦別姓を主張する者は、いろいろともっともらしい理屈をつけるけどね。
人権とか女性の権利とか真剣に考える者ほど、ころっとやられる。 https://t.co/66Hmjjm3mp
「日本で夫婦同姓の強制が続いているのは、
それが必要だからだ」と、百田尚樹氏は
言いたいのだろうと思います。
「伝統と言われれば無条件で
維持しなければならない」という、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)にありがちな
思考停止した発想だと思います。
その伝統のせいで、搾取されたり
抑圧や差別を受ける人たちにとっては、
そのような伝統は忌まわしい悪習です。
万人が享受できず、だれかの犠牲の上に
成り立つ「伝統」など不健全ですから
ただちになくす必要のあることであり、
維持させられるいわれのないことです。
あちら側の人たちは、残念なことに、
伝統を必要としない人たちや、
伝統がかえって有害な人たちにも
押しつけてきます。
社会全体に押し付けないと、
伝統の意味がなくなると、
あちら側の人たちは信じているのでしょう。