2020年05月30日

toujyouka016.jpg 賛成多数・異なる意見を聞くだけ?

5月24日エントリの続き。

長尾たかしは「10数年前までは、選択的夫婦別姓に
反対の人が多かったが、いまは賛成の人が多い」
という趣旨のことを語っています。

「日本人の「生活」を法律で縛るべきなのか? 長尾敬・衆議院議員に聞く 「選択的夫婦別姓」のはなし【3】」

 
こうした家族を中心とした日本の社会制度を
護る考え方に共感する方は多く、
十数年前までは、圧倒的に夫婦別姓の導入には
慎重な方が多かっですが、時代がだんだん変わってきて、
「選択的」なら認めても良いのではないか
という流れになってきましたね。
もちろん違う意見にも耳を
傾けることも大事だと考えています。

2018年2月に内閣府が発表した
「家族の法制に関する世論調査」で、
選択的夫婦別姓に賛成が42.5%で、反対の29.3%を
大きく上回ったことを、踏まえているのでしょう。

「家族の法制に関する世論調査」

図16 選択的夫婦別氏制度

今年の1月の朝日新聞の世論調査と、
2月のJNNの世論調査で、いずれも選択的夫婦別姓に
賛成が7割程度と圧倒的だったことも
意識しているかもしれないです。

「選択的夫婦別姓・ふたつの世論調査」


選択的夫婦別姓に賛成するかたが多いことを
さまざまな調査が示している近年の状況は、
長尾たかしも無視できないのでしょう。

ツイッターでの選択的夫婦別姓についての
議論を通じて、いやおうなしに入ってきた
情報かもしれないです。


選択的夫婦別姓に賛成多数となった現在、
どうするのかというと、「違う意見にも耳を
傾けることも大事だと考えています」と
長尾たかしは言っています。

「賛成多数なので、選択的夫婦別姓法案を
すみやかに成立させるべきだ、
それが国民の声だ」とはならないようです。
なぜここで「異なる意見を聞く」だけで、
行動しようとしないのかと思います。

反対が賛成を上回っていた場合でも、
多数決で「選択的夫婦別姓を導入する
必要はない」とせず、同じように異なる意見に
配慮をするのかと思います。


長尾たかしが言っている「違う意見にも耳を
傾けることも大事」の「違う意見」というのは、
ここではどの意見なのかとも思います。

長尾たかし自身は選択的夫婦別姓に反対なので、
「違う意見」は賛成の意見なのかと、
わたしは最初に記事を読んで思いました。

選択的夫婦別姓に賛成が多数だという
お話をしているので、「違う意見」は反対の意見、
ということかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 15:49 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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