2020年05月30日

toujyouka016.jpg 伝統は不要でも有害でもなくならない(2)

5月28日エントリの続き。

夫婦同姓の強制を意識して「伝統は不要に
なったとき自然となくなる」と言った
百田尚樹氏に異論を唱えるリプライがつきました。

夫婦同姓の強制は法律で明文化されたものだから、
その法律を人為的に改正しないかぎり、
自然とはなくならないという趣旨です。

 


このリプライに対して「国民の大半が不要と
思ったときに変えればよい」と、
百田尚樹氏は釈明をしています。

社会が必要ないと思ったとき、変えようという
動きになるというのが、法律の場合の
「自然になくなる」だということに、
百田尚樹はしたものと思います。


5月28日エントリでお話したように、
国民の大半が不要と思っても、
なくそうという動きになるとはかぎらないです。
その伝統から利益を得る既得権益層が強ければ、
支持している人が少数でも
維持されることはいくらでもあります。

法律を変えることでなくすのなら、
それは人為的であり「自然となくなる」とは
言えない、という意見もあると思います。
百田尚樹氏の釈明はやや苦しいと思います。



そんな百田尚樹氏に次のリプライがきました。
世論調査では選択的夫婦別姓に
賛成する人のほうが多い、
反対する人はむしろ少数だという内容です。


この世論調査は、今年の1月に朝日新聞が
行なったものや、2月のJNNによるものを
意識していると思います。

「選択的夫婦別姓・ふたつの世論調査」


選択的夫婦別姓に賛成する人が7割に対して、
夫婦同姓の強制を支持する人が
全体の2割程度しかいないなら、「国民の大半が
不要と思っている」と考えられるでしょう。

ところが選択的夫婦別姓が導入される気配は
現在のところまったくないです。
国民の大半が不要と思っているのに
夫婦同姓の強制はなくならないということです。
百田尚樹氏の理屈は選択的夫婦別姓に関しては、
当てはまらないことになります。


かかる指摘に対する百田尚樹氏の返信は
「あ、そ。」だけでした。
押さえられるべきところを押さえられて、
なにも言い返せなかったのでしょう。




付記:

百田尚樹氏の「あ、そ。」のツイートは、
現在なくなっているようです。
本人が自分で削除したのだろうと思います。

なにも言い返せないので、
都合が悪くなったのかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 20:37 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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