2020年05月31日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓と同性婚・自民支持層でも賛成増

選択的夫婦別姓と同性結婚に賛成の割合が、
最近の3年ほどで自民党支持層の
あいだでも増えているという調査です。

「夫婦別姓と同性婚、自民支持層でも賛成増 朝日東大調査」
(はてなブックマーク)

 
これは東京大学の谷口将紀研究室と
朝日新聞の共同による調査です。
いつも選挙のときに候補者アンケートを
行なっている、おなじみのグループです。

自民党支持層でも夫婦別姓や同性婚に
賛成する意見が広がっていることが
朝日新聞社と東京大学の谷口将紀研究室が
3〜4月に実施した共同調査でわかった。

これに対し、2019年参院選の候補者を
対象にした調査では自民党では反対が多数。
社会的な価値観の変化と候補者の
意識の違いが浮き彫りになった。


選択肢は候補者アンケートと同じで、
「賛成」「どちらかといえば賛成」
「中立」「どちらかといえば反対」
「反対」の5段階だろうと思います。

賛成派は「賛成」「どちらかといえば賛成」の合計、
反対派は「反対」「どちらかといえば反対」の
合計だと思います。




2020年、今回調査における自民党支持層の回答は、

選択的夫婦別姓:
「賛成」54%、「反対」21%
同性結婚:
「賛成」41%、「反対」29%
です。

2020年の回答者全体は、

選択的夫婦別姓:
「賛成」57%、「反対」17%
同性結婚:
「賛成」54%、「反対」41%
です。

自民党支持層より少し「賛成」が多く
「反対」が少ないですが、さほど顕著でないです。
自民党支持者であっても、それ以外の人たちと
くらべて、取り立てて選択的夫婦別姓や
同性結婚に理解がないことはないわけです。


2017年、いまから3年前の衆院選のときの
自民党支持者の回答は、

選択的夫婦別姓:
「賛成」29%、「反対」32%
同性結婚:
「賛成」24%、「反対」36%
でした。

2017年のときは選択的夫婦別姓、同性結婚の
どちらも「賛成」<「反対」でした。
それから3年で「賛成」>「反対」と逆転、
それも賛成が反対を大きく上回り、
とくに選択的夫婦別姓は賛成は反対の
2倍以上のポイント数となっています。


わずか3年のあいだに、自民党支持層で
これだけ選択的夫婦別姓と同性結婚に賛成する人が
増えたのはなぜか、というのが今回の話題です。

選択的夫婦別姓に対する理解が浸透したことは、
前にわたしも考えたことがあります。

「選択的夫婦別姓・増えていく賛成」


3年のあいだに起きた大きな事件といえば、
青野慶久氏らを始めとする
4件の夫婦別姓訴訟があります。
ほかにはおもに自治体を対象にした
選択的夫婦別姓・全国陳情アクションの活動です。

選択的夫婦別姓に関しては、
これらの活動が地道に理解者や賛同者を
増やしている要素はじゅうぶんあるでしょう。

谷口将紀氏は「大きな事件はないのに、
これだけ世論が動くのは珍しい」とコメントしています。
夫婦別姓訴訟と陳情アクションは
「大きな事件」とは思われていないようです。

こうした傾向について谷口教授は
「大きな事件はないのに、わずか数年で
これほど世論が動くのは珍しい。
政治の対応能力が問われる」と分析している。


選択的夫婦別姓と同時に同性結婚も
同じような賛成の増加を示しています。
これらは同じような理由によると考えられます。

家族・ジェンダー問題に対する社会の意識が
最近の3年ほどで変化したのでしょう。
それが選択的夫婦別姓と同性結婚の
両方に影響してそれぞれの賛成を増やした、
ということではあると思います。

その「社会の意識」を変えたのはなにかは、
いまのところはっきりしないです。



付記:

この調査は2020年の3-4月に行なっています。
朝日新聞と谷口研究室の共同調査は
いつもは選挙のときに行ないますが、
今回は選挙と関係なく行なったわけです。
おそらくこの記事を書くために、
調査したものと思います。

調査は無作為で選んだ全国の有権者3千人を対象に実施。
3月4日に調査票を発送し、4月13日までに届いた
有効回答は2053人(回収率68%)だった。

ほかにも調査した政策があるかどうかは
わからないですが、選択的夫婦別姓や
同性結婚のためにこのような調査をする
というのは、かなり熱心だと思います。

posted by たんぽぽ at 18:00 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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