2020年06月20日

toujyouka016.jpg 性産業への差別と考える思考構造

補助ブログで岡村隆史氏の発言を擁護する
元風俗嬢のかた
のツイートについて、
わたしはずっとお話してきました。

その元風俗嬢のかたが、わたしに読むことを
勧めてきたツイートがあります。
なにに書いたかわからないですが自分が書いた文章で、
スクリーンショットに撮っています。

 











補助ブログの6月18日エントリでお話したことが、
ほとんどそのまま、「大和撫子」さんの
今回のご主張に対する反論になると思います。
ここに引用しておきます。

「性産業への差別と考える思考構造」

ひとつは性産業に従事を望まない女性が
いることや、そうした状況を批判することは、
自分の職業選択を批判していると
「大和撫子」のようなかたは
考えるのではないかということです。

望まないのに経済的事情などで
風俗に行かざるをえない女性がいることを
問題視するかたは、望んで風俗で働く
女性のことはなにも言わないと思います。

わたしは自分からは望んで風俗で働く
女性のことは持ち出していないです。
「大和撫子」のような人から持ち出してきたので、
話題にせざるをえなくなったまでです。


岡村隆史氏の「風俗嬢」発言を
批判する人たちを見たかぎりでも、
望んで風俗に勤める女性のことは、
なにも言っていないと思います。

性産業で働きたくない女性は多いけれど、
望んで性産業で従事したいなら、
それはかまわないし、そもそもいっさい
関知しないというスタンスだと思います。

「自分は夫婦別姓を選択したいし、
望まないのに結婚改姓を強要されることを
強く批判するけれど、望んで結婚改姓する人に
ついてはなにも言わない」というのと、
同種のスタンスと言えるでしょう。


あるいは、性産業に従事することを
女性が望まないこと自体を、自分の職業選択に
対する差別だと「大和撫子」のような人は
考えているのかもしれないです。

「一般的な女性が性産業を望まないのは、
性産業従事を賤業と思っているからだ」
などとも「大和撫子」のような人は
思っているのかもしれないです。


一般的な女性が性産業従事を忌避するのは、
生命や身体へのリスクが大きいからです。
それは女性が性衝動を起こす生物学的条件にも
反していて、科学的根拠もあります。

「性衝動の条件と性産業」
「未経験者を意識する「風俗嬢」発言」

女性が配偶関係を結ぶのに必要となる生物学的条件
1. 自身が心身ともに健康であること(身体的条件)
2. 配偶相手の適応度が高いこと(配偶者選択権)
3. 配偶相手から自身に向けられる愛情が深く揺るぎないこと(愛情確認)

こちらはほぼAND条件、論理積。
1*1*0=0(拒絶)、1*1*1=1(受容)

「風俗嬢は卑しい」などという価値判断で、
性産業従事を忌避しているのではないです。

いわば職業上の不利益などデメリットが
たくさんあるから結婚改姓したくないのを、
「夫婦同姓は遅れていると思っている」
などと言いがかりをつけるのと
同じようなことだと思います。


性産業に従事した経験があると、
それがスティグマになるから性産業を忌避する
という女性はたくさんいると思います。

それは性産業に対してスティグマを
負わせるような人や社会を
批判することであって、被害者の予備軍である
女性に言うことではないです。

加害者がいなくなれば被害者は
自然といなくなるということです。
加害者がいるのに、「自分を被害者だと思うな」と
被害者を批判するのはお門違いだし、
加害に加担することにもなります。


「大和撫子」やその賛同者たちが、
性産業に従事することを望まない女性や
その理解者を批判や否定している、
これははっきり言えると思います。

言ってみればこちらは「選択的夫婦別姓」を
主張しているのに、そちらは夫婦別姓を否定し、
「夫婦同姓の強制でなければ許さない」と
言っているのに相当すると思います。


性産業への従事を望まないのに、
経済的な事情で性産業に従事せざるをえない女性を、
「大和撫子」や彼女に同調する人たちは
どう考えているのかと思います。

最初からずっと「風俗を望まないのに
風俗で働かざるをえない女性」の
お話をわたしはしています。
「大和撫子」はそれについてはなにも言わないです。

「大和撫子」はひたすら「自分は風俗で
働くことは不幸でなかった、風俗で働くことを
問題視するのは、自分や自分の
職業への差別だ」と主張するばかりです。

「結婚改姓したくない女性」の話をしているのに、
「自分は結婚改姓してしあわせだった、
選択的夫婦別姓を主張するのは、
夫婦同姓への差別だ」とひたすら
主張し続けるようなものです。


「性産業で働きたくない」と女性が考えることや、
性産業従事を望まない女性の存在自体が、
自分や風俗という職業への差別だと、
「大和撫子」は考えるのでしょうか?

「風俗こそ差別されている」とあなたが
そこまで主張するなら、あなたに対する
もっとも直接的な加害者は「風俗で働きたくないと
考える女性」になると思います。

そのような「風俗で働きたくない女性」を
どう思っているのか、当然言うことが
あなたにはあるはずです。
その見解を聞かせてほしいものです。

posted by たんぽぽ at 22:05 | Comment(12) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
撫子さんのように言う当事者がやはりおられるのですね。これこそ、ストローマン論法かと。子どもは、外で遊ぶのがいい、ということに対し、道路で遊ぶのは危険だと言い返すという。
ある言葉に対する受けとめ方が間違っていると、だからこそ現実に社会的に人間関係のなかでもめ事が多く出てきてしまうと思うのです。あのラジオの発言の場合、望まないのにやむを得ず、風俗で働く女性を見込んでの発言が問題であって、職業差別とは次元が違うのに。それこそ、AV強要問題で、あなたは職業差別をしているのかと女性の良心を利用して無理やり出演させるという悪質な強要と同じ構造になると思うのです。ただ、どこかのネットでもみたんですが、セクハラ相談員だと自称する人も同じようなことを書いていて背筋がヒヤッとしました。岡村隆史発言の本当の問題は、岡村隆史はみんなが嫌々ながらしていると思っている、むしろ誇りを持って風俗している人への職業差別だから問題なんだとか。論点ずれていました。パワハラ、セクハラ相談員という人がそういうことに、私はとても違和感を感じました。嫌な気持ちになりました。セクハラは性差別を生み出すジェンダーが原因であるのは明らかなのに、ジェンダー前提の性風俗を積極的に肯定することは矛盾するし、相談員の立場からは言うことは無理でしょう、いえ、それを言ってはいけないことでしょう、と思ったのです。相談員でなければ価値観として言ってもいいかもしれませんけど。それでも個人的に信用しないかも。
Posted by ミーコ at 2020年06月20日 23:26
望まないのに風俗で働かされる?いつの時代よ。働く人は皆、リスクとリターンを天秤にかけて選択すんでしょうが。風俗に限らず。
いまどき首に縄かけて無理やり連れてかられるとでも思ってるの?生活苦や借金があったって自分の中で割にあわないと思えば選択しないできりつめたり仕事掛け持ち、なんなら自己破産や生活保護選ぶ人もいる。それは嫌だ、自分の力でなんとかしよう!と天秤にかけてやる価値あると思えばやる。自らの選択、数ある仕事のうちのひとつなんだよ。
Posted by Yoshida at 2020年06月20日 23:50
私の知り合いにも風俗で働いていた人がいました。彼女なりの理由がありましたし、彼女もいわく、その後男性嫌悪がひどくなり、精神疾患にもなりました。それだけ身体的、心理的にきついはずなのです、自分の思う限り、1万人いて一人たりとも本当は好きでしている人はいないと、吐き捨てるように、男が憎いと言っていました。個人的には、すべての女性が売春がいやだと思うのも幻想だと思っているし、撫子さんは1万人以外の人で、誇りを持っているのも本当でそういう方もいるのも事実だとおといます。なかには、性を売ることがしょうにあっているといういう人もいるようです。いっぽう、撫子さんも認めているように貧困などの背景が社会構造があるのは事実なのですよね。ある心理的学者は、売買春は、人間の本能がなくなった結果ではと仮説をたてていますし、私は本能が失われた結果、不条理な資本主義の社会構造のなかで生き抜くために選ぶひとつが売買春だと思うようになりました。自己決定というのは怪しいと思います。自分のなかでこれでいいと自己完結であわるにはいあとおもいますが、売買春場の権利をしゅちょうするのと、性風俗の中でせめて安全と命の権利がまもわれる
Posted by ミーコ at 2020年06月20日 23:57
誤字、また途中ですみません。守らなければならないのは別の話で後者は大切だとおもいます。
Posted by ミーコ at 2020年06月21日 00:11
ミーコさま、
こちらにコメントありがとうございます。

最初コメントが付いているのを見たとき、
外資系の山田なんとかとどっちだろうと、
ちょっと思いました。
ミーコさまでよかったです。


>撫子さんのように言う当事者がやはりおられるのですね

やはりツイッターでも発言する人がいましたよ。
言っていることは、だいたい想定していたことです。

同業の人はまだほかにもいるみたいです。
わたしは全部を把握していないですが。

>望まないのにやむを得ず、風俗で働く女性を見込んでの発言が問題であって、

「大和撫子」さんの理屈だと、
「戦争に行きたくない」と思ったり、
戦争を批判するのは、「軍人に対する差別」
ということになるでしょう。


>AV強要問題で、あなたは職業差別をしているのかと
>女性の良心を利用して無理やり出演させるという
>悪質な強要と同じ構造

エントリでも書いたことですが、
望まないのに性産業に従事せざるをえない女性を、
「大和撫子」さんやその同調者たちは、
どう思っているのかと思います。

「性産業従事を望まない女性は性産業を
差別している」なんて、「大和撫子」さんや
その同調者たちは考えるのかと思います。

そして性産業を望まない女性に
風俗嬢になることを強要しても、
差別でも悪質でもないと主張するのでしょうか?


>セクハラ相談員だと自称する人も同じようなことを書いていて

そのセクハラ相談員は、
なにを考えているのかと思います。
自分には差別や偏見がなく、
この問題に関しては人権意識があると
思っているだろうとは思いますが。

>相談員でなければ価値観として言ってもいいかもしれませんけど。
>それでも個人的に信用しないかも

わたしのそのようなセクハラ相談員は
信用できそうにないです。
なにかあっても敬遠すると思います。
Posted by たんぽぽ at 2020年06月21日 10:53
Yoshidaさま

>望まないのに風俗で働かされる?いつの時代よ

現代のお話です。

>いまどき首に縄かけて無理やり連れてかられるとでも思ってるの?

「望まないのに風俗で働く」とは、
経済的な事情でやむをえず
その選択をせざるを得ないということです。
物理的に連行するのではないです。


>生活苦や借金があったって自分の中で割にあわないと思えば
>選択しないできりつめたり仕事掛け持ち

それでもじゅうぶんな収入が得られず
生活できないことはいくらでもあります。

>働く人は皆、リスクとリターンを天秤にかけて選択すんでしょうが。

とくに女性は男性とくらべて、
低賃金に抑えられています。
それゆえリターンが小さいものが多く、
リスクの大きいものと天秤にかけざるをえないです。

>なんなら自己破産や生活保護選ぶ人もいる。

生活保護はじゅうぶんな額ではないです。
また生活保護受給者も、痛烈な差別を受けます。


>自分の力でなんとかしよう!と天秤にかけてやる価値あると思えばやる。

自分の力だけで経済的問題はかならず
解決できるのは、かなりめぐまれた立場の人です。
少なくない人は、そこまでめぐまれていないです。

立場にめぐまれない人に向かって
「自分の力で解決できる」と叱咤するのは、
傲慢でさえあることです。
Posted by たんぽぽ at 2020年06月21日 11:46
ミーコさま、
もうひとつコメントありがとうございます。

>私の知り合いにも風俗で働いていた人がいました。
>彼女なりの理由がありましたし、
>彼女もいわく、その後男性嫌悪がひどくなり、
>精神疾患にもなりました

望まないで性産業に勤める女性、当然いますよね。
メンタルも蝕まれると思います。
男性不信もひどくなると聞いています。

「AVの弊害・風俗嬢の実体験」
「風俗を考えてる女の子へ。「風俗をやる前の自分には戻れない」」
http://taraxacum.seesaa.net/article/452477887.html
https://web.archive.org/web/20140114104644/http://vaginally.hateblo.jp/entry/2013/12/11/173337

「大和撫子」さんも、自分の隣人の同業者に
望まないて風俗をやっているかたは、
たくさんいたと思います。
そんな同業者のことを「大和撫子」さんは
どう思って見ていたのかと思います。


望んで性産業に従事しているかたや、
性産業経験にほこりを持っているかたが
いるのも事実だと、わたしも思います。

この点に関して「大和撫子」さんが
うそをついているとは、わたしはぜんぜん思わないです。


>ある心理的学者は、売買春は、人間の本能が
>なくなった結果ではと仮説をたてていますし、

わたしも何度か書いていますし、
このエントリでも触れていますが、
性産業に従事するのは、女性が性衝動を起こす
生物学的条件にまったく反しています。

「性衝動の条件と性産業」
http://taraxacum.seesaa.net/article/441786845.html

本能がなくなったからかどうかは
わからないですが、性産業に従事するのは、
生物学的にはまったく不自然で
理不尽なことだとは言えると思います。
Posted by たんぽぽ at 2020年06月22日 22:15
またまた、コメントいたします。
生物学的な話、興味深いです。たんぽぽさんの深い見識に感銘いたします。
あれから撫子というかたが石川優実さんに当てたTwitterの内容を何度も読み、どう考えてもやはりおかしいと思いました。
岡村隆史を擁護するなかに、彼は差別をするつもりはなかったはず、やましいと思っていたら公共の場で発言しないと。差別を差別と思っていないことそのものが、性風俗当たり前という感覚が差別と気づいていないことに多くの人は不快になり、そして、そもそもこれは不快になる、ならないの話を越えた差別の問題ということを石川優実さんも署名運動でいっているんですね。貧困でやむを得ず風俗へと、世間一般でいわれること、そしてそういう現実があるのに、そう言われるそのものに反応して、性風俗差別と思っている、その思考が怖い。やはり、撫子さんの思考が理解できないと思いました。誇りを持っているなら、自己完結でいいと。動機が道理に基づかない形で、性風俗差別だと非難する人はそういう手段で周囲を巻き込むので、怖いですね。
Posted by ミーコ at 2020年06月23日 17:11
>売買春場の権利をしゅちょうするのと、
>性風俗の中でせめて安全と命の権利がまもわれる
>守らなければならないのは別の話で
>後者は大切だとおもいます
(2020年06月20日 23:57)

売買春に反対する人たちも、
ほとんどの場合は後者は重視すると思います。
売買春に反対することと、売買春が既成事実として
存在する中で、売春従事者の安全や人権を
保障することは矛盾しないことです。

岡村隆史氏の発言を批判する人たちも同様に、
売春従事者の安全や人権は重視すると思います。

岡村隆史氏の発言を擁護する人たちは、
性産業従事者の安全と命の権利を守ることは、
どれだけ重視しているのかと思います。


>誤字、また途中ですみません
(2020年06月21日 00:11)

いえいえ。

もしかして直接ブログのコメントフォームに
コメントを記入しているのかしら?

それよりテキストエディタを開いて
そこにコメントを書いて、コピー&ペーストで
ブログに貼り付けると、書きやすくなります。

わたしがコメント投稿するときは、
いつもそうしています。
Posted by たんぽぽ at 2020年06月23日 21:53
こちらこそ、またのコメントありがとうございます。

>生物学的な話、興味深いです。

いえいえ。

性衝動の生物学的条件のお話は、
わたしもこのブログにお越しのかたから
教えていただいたものです。
興味深いお話だと思います。


>彼は差別をするつもりはなかったはず、やましいと思っていたら公共の場で発言しないと

それを言い出したら、ほとんどの差別する人は
「差別するつもりはない」と思います。
自分で「これは差別だ」とわかっているなら、
用心深くその言動を避けるからです。

よって差別するのは、自分では差別の
つもりはないときになるわけです。


>石川優実さんも署名運動でいっているんですね

石川優実さんはまともなことを
言っているものと思います。
いつかていねいに取り上げたいと思います。


>誇りを持っているなら、自己完結でいいと

自分はいくらほこりを持っていても、
他人は望まないのに従事させられたら
人権侵害と考える人もいるということを
「大和撫子」のような人は理解してほしいものです。

「大和撫子」さんや同様の主張をする人は、
自分は差別される被害者だとそこまで言うなら、
「性産業に従事することを望まない女性」に
直接ものもうせばいいと思います。

それは絶対にしないらしく、
ものもうすのは、「望まないのに性産業に
従事させられる女性がいることを
問題視する人」に対してばかりです。
Posted by たんぽぽ at 2020年06月23日 21:56
記入方法のアドバイスありがとうございます。
助かりました。
Posted by ミーコ at 2020年06月24日 13:23
ミーコさま

いえいえ、どういたしまして。
Posted by たんぽぽ at 2020年06月24日 21:50
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