2020年06月23日

toujyouka016.jpg 自民党広報・ダーウィンの進化論を誤用

ダーウィンが「生き残ることができるのは
変化できる者だ」と言ったことにした漫画を
自民党広報が配信したことで、
ものすごい批判が殺到しています。

「自民党憲法改正漫画【教えて!もやウィン】「ダーウィンの進化論から学ぶこととは?」に批判殺到」

 
問題の自民党広報の漫画はこちらです。
「もっとも強いものが生き残るのではなく、
もっとも賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることができるのは
変化できる者である」をダーウィンが
言ったことだとしています。


漫画のタイトルは「進化論」ですし、
もやウィンという奇妙なキャラを
登場させていますが、そのキャラが
「ダーウィンの進化論では
こう言われている」としゃべっています。


チャールズ・ダーウィンは「変化できる者が
生き残る」なんて、実際には言っていないです。
結構有名な「とんでも」「都市伝説」らしいです。

それでもダーウィンが言ったと
信じている人はたくさんいるらしく、
実業家や政治家によってしばしば
「引用」されることがあります。


この「変化できる者が生き残る」は、
経営学の教科書に端を発するらしいです。



近年、内外の実業家や政治家が、
しばしば、「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である」
という言葉をダーウィンの名言として
引用しているが、ダーウィンの著書や稿本の
どこにもこんな言葉はない。

これも変革を正当化するために、
勝手にダーウィンの名を利用しているにすぎない。


実業家や政治家が自分の推進したい
事業や政策を「生き残りに必要な変化だ」と
言って正当化するときに、「変化できる者」
うんぬんを持ち出すということです。
悪質なダーウィンの名前の利用です。

「変化できる者」うんぬんを
ダーウィンの言と言って持ち出すのは、
だめな実業家や政治家になるでしょう。
「とんでも」「都市伝説」を持ち出している時点で、
「その程度」だと思います。


この「変化できる者」の漫画は、
自民党の憲法改正案を推進するためのものです。
まさに自分の推進したい政策の正当化に
利用しているとことになります。

posted by たんぽぽ at 22:04 | Comment(0) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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