2020年06月26日

toujyouka016.jpg 夫婦同姓の強制で結婚を断念した割合

3ヶ月以上前で恐縮ですが、西日本新聞が
選択的夫婦別姓のアンケートを行なっていました。
3月8日の国際女性の日を意識してのものものです。

「夫婦別姓、賛成8割 アンケートに「別姓選べず結婚断念」4%」
(はてなブックマーク)

 
8日は国連が定める国際女性デー。
男女格差が根深く残る日本では、夫婦同姓を法律で
義務付け、結婚後、女性の9割以上が夫の姓に変えている。
特命取材班は、全国の読者に結婚後に
改姓するかどうかを選べる「選択的夫婦別姓」に
関するアンケートを行った。

このアンケートで注目するのは次の設問です。
「選択的夫婦別姓が実現しないせいで
結婚を断念、もしくは事実婚とした」かたの
割合を調べているところです。

約8割が夫婦別姓に「賛成」と答え、
別姓を選べないことを理由に「結婚を諦めた」という人も4%いた。
別姓を選べないために結婚を諦めたり、
事実婚を選んだりした人も4%(77人)いた。
事実婚の期間が長かったという人は
「私は長男、妻は女姉妹でかなりもめた」(福岡県40代男性)。
「先夫との間の子がいたため、子どもの姓を
変えることに抵抗があった」(福岡県40代女性)と、
再婚を踏みとどまった人もいた。

夫婦同姓の強制のせいで結婚できなかった人の
割合が4%というのを、多いと考えるか
少ないと考えるかという問題があります。

わたしは思ったより少ないという印象です。
選択的夫婦別姓が認められないせいで
女性が結婚改姓して夫婦同姓となることを
余儀なくされる、というケースが
もっとも多いのかもしれないです。

それでも夫婦同姓が強制されるせいで、
結婚を断念する人が一定の数だけいること、
それが調査のかたちで確認できたことは、
特筆することだと思います。


夫婦同姓の強制のため結婚できなかった人の
割合を調べた調査は、おそらく
はじめてではないかと思います。
これはもっと調べることだと思います。

今年の1月に「結婚しなくていい」という
野次を引き出すことになった
玉木雄一郎の代表質問で、選択的夫婦別姓が
認められないので結婚を断念した
人たちのお話が出てきました。

「「結婚しなくていい」と少子化対策」

玉木氏は質問で、若い男性から「交際女性から
『姓を変えないといけないから結婚できない』と言われた」と
相談されたことを紹介したうえで、
「夫婦同姓も結婚の障害になっている」と指摘した。
この際、ヤジが飛んだという。

西日本新聞のアンケートの設問は
これを意識したのもあるかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 22:27 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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