3月8日の西日本新聞の選択的夫婦別姓の
アンケートは、単純に選択的夫婦別姓に
賛成か反対かも訊いています。
「夫婦別姓、賛成8割 アンケートに「別姓選べず結婚断念」4%」
(はてなブックマーク)
全回答者1821人のうち、選択的夫婦別姓に
賛成と答えたかたは1456人です。
割合にすると80.0%ととても高いです。
アンケートは今月、西日本新聞と
無料通信アプリLINE(ライン)でつながる
通信員約1万1千人に呼び掛け、
4日間で1821人から回答を得た。
夫婦別姓に賛成と答えたのは1456人。
女性の87・5%、男性の69・8%が賛成だった。
反対は365人。
今年の1月の朝日新聞の世論調査と、
2月のJNNの世論調査では、選択的夫婦別姓に
賛成の割合はそれぞれ69%と72%でした。
「選択的夫婦別姓・ふたつの世論調査」
安倍首相の2020年2月4日の答弁「平成29年の内閣府の世論調査で、法改正で旧姓の通称使用の機会を広げるべきだという意見を含め夫婦は必ず同じ氏を表するべきだという意見が過半数を占めた」について。選択的夫婦別姓に関する最新の世論調査は。 pic.twitter.com/Iea8EwoVBv
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) February 5, 2020
この西日本新聞のアンケートは、
これらよりさらに10ポイント、
賛成の割合が高くなっています。
これまでの選択的夫婦別姓の調査の中では、
おそらく賛成が最多ではないかと思います。
西日本新聞のアンケートは、ジェンダー別の
割合も示していて、女性は87.5%が
選択的夫婦別姓に賛成しています。
ほぼ全員賛成と言っていいレベルです。
2020年1月の朝日新聞の世論調査では、
女性の賛成の割合は71%でした。
「選択的夫婦別姓・ジェンダー別の賛否」
2015年11月=男性(賛成51%/反対35%)/女性(賛成53%/反対33%)
2015年12月=男性(賛成50%/反対42%)/女性(賛成49%/反対39%)
2016年3-4月=男性(賛成44%/反対48%)/女性(賛成49%/反対44%)
2017年3-4月=男性(賛成52%/反対42%)/女性(賛成63%/反対32%)
2020年1月=男性(賛成66%/反対27%)/女性(賛成71%/反対21%)
西日本新聞のアンケートは、
これを15ポイント以上上回っています。
女性の賛成の割合も、西日本新聞の
アンケートが最多ではないかと思います。
西日本新聞のアンケートでは、選択的夫婦別姓に
賛成の男性の割合は69.8%です。
1月の朝日新聞の世論調査では、
男性の賛成の割合は66%なので、
西日本新聞の調査はこれを少し上回っています。
西日本新聞のアンケートでは、
女性の賛成は87.5%でしたから、
男性と15ポイント以上の差がついています。
ちょっとジェンダー差があると言えます。
ほかの調査でも選択的夫婦別姓に賛成は
「女性>男性」の傾向はありますが、
それほど大きな差は出てこないです。
1月の朝日新聞の世論調査でも、
ジェンダー差は5ポイント程度です。
西日本新聞のアンケートは、
選択的夫婦別姓に賛成の割合のジェンダー差が
やや目立っていることも特徴的だと思います。
そのほとんどが、妻が望まなくても改姓させて
自分の苗字で夫婦同姓がいいと思っている」と
思っているのだと思います。
そして「世の中の男たちはその多くは、
妻が生来の苗字に戻すのは嫌なはずだ」と
思っているのでしょう。
つまり「世の中の男たちの多く」は、
「自分の同類」と思っているということです。
それで反対派(非共存派)たちは、
世論調査の結果に関係なく、自分たちは多数派だと
確信できるのだと思います。