2020年07月11日

toujyouka016.jpg 働く女性の4分の3が選択的夫婦別姓に賛成

7月4日エントリの続き。

日本経済新聞による働く女性を対象にした
選択的夫婦別姓の意識調査では、
選択的夫婦別姓に賛成か反対かという、
直接的な質問もしています。

「選択的夫婦別姓、賛成74% 未婚者の65%が旧姓希望働く女性 2000人アンケート」

 

選択的夫婦別姓に賛成が74.1%、反対が25.9%です。
全体の4分の3が賛成しています。




苗字や結婚改姓の問題に直面するかたが
回答していますから、賛成の割合が
高くなるのは当然と言えます。


実際に使っている、もしくは使いたい苗字は
「旧姓」と「事実婚で改姓していない」を
合わせて51.7%でした。

全体では
旧姓: 41.8%、
事実婚で改姓していない: 9.9%
婚氏: 48.3%
で、「旧姓」と「事実婚」を合わせて51.7%が
生来の名字を使っている、
もしくは使いたいと答えています。

よって選択的夫婦別姓に賛成のかたは、
実際に生来の名字を使っているかたより、
だいぶ多いことになります。

これは「婚氏」を使っているかたで、
選択的夫婦別姓に「賛成」と答えたかたが
相当数いるということだと思います。
自分は結婚改姓して婚氏を使っていても、
「選択制」であることを理解しているのでしょう。

また改姓したといっても、自分は苗字の問題で
苦労したというかたもいると思います。
苗字の問題で苦労する他人のことも
理解できるということだと思います。


「旧姓」「事実婚」と回答した中で、
選択的夫婦別姓に反対と回答したかたは、
どれだけいるのかと思います。

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
「反対派は旧姓使用でじゅうぶんと主張している、
よって旧姓を使う人は反対のはずだ」
などと考えるかもしれないです。


このようなアンケートに回答する人は、
実際に旧姓使用をしています。
旧姓使用ではふじゅうぶんな場面も
多く経験しているでしょうし、
選択的夫婦別姓の導入が本質的な
解決であることも痛感しているでしょう。

また「選択制」であることを理解しているので、
自分は旧姓使用でじゅうぶんだとしても、
旧姓使用ではふじゅうぶんだという人たちが
いることも理解しているでしょう。

それゆえ「旧姓」「事実婚」と回答したかたは、
そのほとんどが選択的夫婦別姓に賛成と
回答していると考えられます。

posted by たんぽぽ at 21:49 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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