日本経済新聞による働く女性を対象にした
選択的夫婦別姓の意識調査では、
選択的夫婦別姓に賛成か反対かという、
直接的な質問もしています。
「選択的夫婦別姓、賛成74% 未婚者の65%が旧姓希望働く女性 2000人アンケート」
選択的夫婦別姓に賛成が74.1%、反対が25.9%です。
全体の4分の3が賛成しています。
苗字や結婚改姓の問題に直面するかたが
回答していますから、賛成の割合が
高くなるのは当然と言えます。
実際に使っている、もしくは使いたい苗字は
「旧姓」と「事実婚で改姓していない」を
合わせて51.7%でした。
全体では
旧姓: 41.8%、
事実婚で改姓していない: 9.9%
婚氏: 48.3%
で、「旧姓」と「事実婚」を合わせて51.7%が
生来の名字を使っている、
もしくは使いたいと答えています。
よって選択的夫婦別姓に賛成のかたは、
実際に生来の名字を使っているかたより、
だいぶ多いことになります。
これは「婚氏」を使っているかたで、
選択的夫婦別姓に「賛成」と答えたかたが
相当数いるということだと思います。
自分は結婚改姓して婚氏を使っていても、
「選択制」であることを理解しているのでしょう。
また改姓したといっても、自分は苗字の問題で
苦労したというかたもいると思います。
苗字の問題で苦労する他人のことも
理解できるということだと思います。
「旧姓」「事実婚」と回答した中で、
選択的夫婦別姓に反対と回答したかたは、
どれだけいるのかと思います。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
「反対派は旧姓使用でじゅうぶんと主張している、
よって旧姓を使う人は反対のはずだ」
などと考えるかもしれないです。
このようなアンケートに回答する人は、
実際に旧姓使用をしています。
旧姓使用ではふじゅうぶんな場面も
多く経験しているでしょうし、
選択的夫婦別姓の導入が本質的な
解決であることも痛感しているでしょう。
また「選択制」であることを理解しているので、
自分は旧姓使用でじゅうぶんだとしても、
旧姓使用ではふじゅうぶんだという人たちが
いることも理解しているでしょう。
それゆえ「旧姓」「事実婚」と回答したかたは、
そのほとんどが選択的夫婦別姓に賛成と
回答していると考えられます。