2020年07月12日

toujyouka016.jpg 指導的地位の女性30%・自民党の取り組み

7月3日エントリの続き。

「指導的地位に占める女性の割合を30%程度」の
「指導的地位」には国会議員も含まれます。

「女性管理職3割目標 「20年30%」から「30年まで」に先送りへ 政府」
(はてなブックマーク)

国会議員はとくに役職がなくても、それだけで
「指導的地位」と考えられるということです。

 
「20年30%」は小泉内閣時代の03年6月に、
男女共同参画推進本部で決定した目標。
「指導的地位」として想定するのは
国会議員や、霞が関・民間企業の管理職だ。

「女性の割合を30%」の目標を掲げる
当の自民党の、国会議員の女性の割合に関する
取り組みを見てみることにします。


2019年の参院選では自民党の
女性候補者の割合はわずかに15%でした。
30%の半分のポイント数にとどまっています。

「自民・公明に女性候補者が少ない理由」


パリテ法は女性候補者の割合を
30%以上にすることが定められています。
よって法律を守れば候補者に関しては、
「女性の割合を30%」の目標が
達成できることになります。

野党各党はどこもパリテ法を守って
女性の割合を30%以上にしています。
そうした中にあって、自民党と公明党、
つまり与党の2党だけが30%を
はるかに下回っているということです。

自民党は候補者を擁立する段階で、
「指導的地位に占める女性の割合を30%」
という目標をぜんぜん達成させようと
していないことになります。


もっと大事なのは、女性当選者の割合です。
自民党は当選者57人のうち
女性は10人で、割合では17.5%です。
当選者に関しても「女性の割合30%」からは、
ほど遠いものとなっています。

「参院選・女性当選者は前回と同数」



「女性の割合30%」の目標の2020年の
前年の選挙になっても、自民党はまだ
こんな調子ということです。
「隗より始めよ」ということばがありますが、
自民党はぜんぜん始めていないと言えます。

スローガンを掲げている自民党・安倍政権が
こんなていたらくでは、「指導的地位に占める
女性の割合30%」の目標が2020年に
達成できなくても無理もないというものです。



付記:

2017年の衆院選では、自民党の女性候補者の
割合は7.5%、女性当選者の割合は7.7%でした。
2017年はパリテ法の施行前なので、
目標の30%からほど遠くても
なおさら無理もないことかもしれないです。

「衆院選・女性当選者の割合」


それでも「女性の割合30%」の目標の
2020年まであと3年でしたから、
この目標値をすでに達成しているか、
そうでなくてもだいぶ近づいている
必要はあるというものです。

posted by たんぽぽ at 10:55 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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