前のエントリの続き。
7月5日の東京都知事選の各候補者の
ジェンダー別の得票率について見ていきます。
「東京都知事選」
「無党派層の5割が小池氏に、女性支持高く 朝日出口調査」
「小池氏再選、全年代から高い支持 女性の61%が支持」
特徴的なのは宇都宮健児です。
得票率のジェンダー差が小さく、
ほぼ「男性=女性」となっています。
ほかの候補者は顕著なジェンダー差が
見られる中、ジェンダー差がほとんどないのは、
きわだったことだと思います。
宇都宮健児は野党共闘推薦の候補者で、
立憲民主党の単独推薦ではないです。
それでも「女性に不人気な民主党」という、
「平成のおとなたち」に見られた現象は、
ここでもなくなっていると言えるでしょう。
2012年の野田政権のときには、支持率に目立つ
ジェンダー差はなくなっていました。
「女性に不人気な民主党」は
2010年代には克服され、
「過去のもの」となったと言えそうです。
宇都宮健児のジェンダー別の得票率が
「男性=女性」ということは、
女性票が小池百合子に流れなかった
ということにもなるでしょう。
宇都宮健児に投票する層は、
「女性だけど女性の権利や暮らしに
理解があるかどうか」の見極めまでしている
ということが考えられます。