「若い女性は性教育を受ける機会が
少ないから」という理由で緊急避妊薬に
反対する産科医についての続きです。
#おはよう日本 で予期しない妊娠で苦しむ女性と #緊急避妊薬を薬局で 購入できるようにとの活動を特集。遠見才希子先生@emmi__chan のコメント全くその通り。他方、産婦人科医会前田津紀夫副会長の日本の若い女性は性教育不十分だから安易に緊急避妊薬に流れると心配するコメント、本当に悔しい pic.twitter.com/EqjIiXdepD
— 佐藤倫子 (@sato__michiko) July 28, 2020
そもそも「性教育 避妊」の教育の場がなのは「若い女性」の問題じゃなく、遠見先生 @emmi__chan が言うように「日本社会全体の問題」だし、なら尚更、望まない妊娠に苦しむ女性たちを減らすために最後の砦である #緊急避妊薬を薬局で 購入できるようにするべきでしょう pic.twitter.com/J9D6rBr9NX
— 佐藤倫子 (@sato__michiko) July 28, 2020
「若い女性」という認識についても
当然言いたいことはありますが、
これはいまは置いておきます。
「性教育を受ける機会が少ない」という現実は、
残念ながら日本にはあります。
21世紀の世界は、性教育を充実させる方向にあります。
性に関する適切な知識を持つことで、
安易なセックスを避けるようになり、
女性はからだを守れるようになるからです。
「外国と日本の性教育」
21世紀の日本は、世界の動きと対称的に
性教育は萎縮にむかいました。
諸外国が性教育を充実させたことで、
日本の性教育は諸外国と比べると、
圧倒的に貧弱になっています。
「なぜ日本の性教育は後退したか」
「なぜ日本の性教育は進まないか」
ユネスコの「国際セクシュアリティ
教育ガイダンス」と比べても、
日本の性教育は内容が薄いことがわかります。
「ユネスコ・国際性教育ガイダンス」
なぜ日本は性教育が後退したのか、
それは00年の性教育バッシングが大きいです。
とくに七生養護学校の性教育が
当時の東京都議らなどに攻撃されたことは、
その象徴的なこととなっています。
「七生性教育裁判・賠償確定」
この問題は裁判にまで発展し、
原告の七生養護学校が勝訴で終わりました。
それでも七生養護学校の性教育が
攻撃されたことは、日本の性教育を大きく
萎縮させる寄与はありました。
彼ら性教育をバッシングする人たちは
「純潔思想」の影響を受けています。
結婚前は性的な要素はいっさい遠ざけなければ
ならないと信じている人たちです。
性的な知識を持つと安易なセックスに走ると、
彼ら「純潔思想」の信者たちは信じています。
それゆえ性の知識をもたらす性教育は
安易なセックスのもとだからと、
ひたすら排除するということです。
自民党も00年代を中心に、このような
性教育バッシングに積極的になりました。
性教育バッシングのプロジェクトが設置され、
安倍晋三もこのプロジェクトに
積極的に関与しています。
「自民党・性教育バッシング」
特に今の首相である安倍晋三さんなんかは、
第一次安倍政権の2005年に「過激な性教育・ジェンダーフリー
教育実態調査プロジェクト」を設置し、
性教育を激しくバッシングしました。
その事務局長を務めていた山谷えり子さんとは、
フジテレビの討論番組で向き合いましたが、
「性なんて教える必要はない」
「オシベとメシベの夢のある話をしているのがいい」
「結婚してから知ればいい」などというのがその主張でした。
このプロジェクトは非常に偏った
アンケートを行ない、捏造レベルといえる
恣意的な結果の解釈をするという、
きわめて悪質こともしていました。
「ジェンフリバッシングのために「約3500の実例」とか
言っちゃうのは恥ずかしいからやめましょう」
日本で性教育をじゅうぶんに受ける
機会がないのは、安倍晋三を含めた
自民党の責任ということになります。
彼ら自民党が「純潔思想」にもとづき、
政治的影響力を駆使して性教育を
圧迫して萎縮させたことが原因です。
緊急避妊薬を安価にするには、
日本は性教育を受ける機会がふじゅうぶんだと、
最初の産科医はお考えでしたら、
そのように「ふじゅうぶん」にした
安倍晋三を含めた自民党の責任を
追求することだと思います。