安倍晋三が首相を辞任する意向を
表明したことに対して、わたしが思ったことを
もう少しお話しておきます。
「第2次安倍政権、突然の幕引き 最長記録更新したばかり」
「安倍首相 辞任の意向固める 持病が悪化したことなど理由に」
「安倍首相、辞任表明 持病悪化で職務継続困難―国民に「おわび」、コロナ収束半ばで」
「健康上の理由で退陣」はほかの理由、
たとえば「選挙で大敗して退陣」や
「政権運営が行き詰まって退陣」よりは、
ずっと格好がつくと思います。
病気での辞任より、病気以外の理由による辞任のほうが、何倍も悔しいのでは(病気以外の理由→政権の行き詰まり、支持率低下が止まらない、コロナ対策打つ手なしで途方に暮れる、等)。
— kirikomio (@kirikomio) August 30, 2020
「病気で試験に落ちた」のほうが「学力不足で落ちた」よりマシだよね。
— kirikomio (@kirikomio) August 30, 2020
選挙で大敗したとか、政権運営が
行き詰まったというのは、「失政が批判された」
ということがはっきりします。
健康上の理由で退陣なら「かならずしも
失政が批判されたわけでない」ことになります。
実際には失政が批判されていても、
「目立つ失政はなかった」と思わせる
余地が残ることになります。
退陣表明に関しての世論も、病気に話題が
集中するので、これまでの政策に対する批判が
そのぶんだけ減ることになります。
「病気の人を批判することは不謹慎」という
意識も働くので、政策に対する批判を
さらに減らすことになります。
諸外国の首脳たちも、安倍晋三のことを
「わが友(my friend)」と言って、
これまでのことを感謝したり
病状をいたわってくれたりします。
選挙の敗北や政権の行き詰まりによる退陣では、
絶対に望めないことです。
「安倍首相の辞任 各国首脳や海外メディアの反応」
安倍晋三は2012年12月の衆院選以来、
首相の在任中は、国政選挙で一度も
負けたことがなかったのでした。
すべての選挙に勝ち続けた状態で
退陣するということです。
それを考えると、今回の安倍晋三の退陣は
「有終の美」とはいかないにしても
「まんざらでもない」終わりかた
くらいではあると思います。