選択的夫婦別姓についての菅義偉の
コメントを見てきました。
ほかにも総裁選に向けての菅義偉からの
選択的夫婦別姓に関するコメントはあります。
それを少し見ておくことにします。
「別姓同性婚、菅氏「慎重」 総裁選候補、賛否分かれる」
(はてなブックマーク)
「菅氏、選択的夫婦別姓は「基本的に慎重」「旧姓使用広げても」 民放番組で」
(はてなブックマーク)
はじめに共同通信から見ていきます。
菅義偉は「家族のありかたに深く関わる」
などと言っています。
菅氏は「家族の在り方に深く関わる事柄で、
国民の間で意見が分かれており、慎重な検討が必要」との立場。
「家族のありかた」というのは、
日本で家族やジェンダーに関して
因襲・反動的な人たちが宗教のように
信奉する家族イデオロギーです。
「家族思想という信仰」
この家族イデオロギーは戦後民法で
規定されるので、夫婦同姓と決まっています。
選択的夫婦別姓は彼らの信奉する
イデオロギーにはない「異教徒」です。
「家族思想信仰における「異教徒」」
「異教徒」なんて入ってきたら
自分たちが信仰する家族イデオロギーが
損なわれる、というのが「家族のありかたに
深く関わる」の意味するところです。
それゆえ選択的夫婦別姓問題に関して
「家族のありかたに関わる」と
言い出すのは反対派(非共存派)の
典型ということになります。
菅義偉は同性結婚の是非についても
「家族のありかた」うんぬんと選択的夫婦別姓の
ときと同じことを言っています。
国による同性婚、同性パートナーシップ制度
導入の賛否について、菅氏は「家族の在り方の根幹に
関連する問題で、慎重な検討が必要」と回答した。
同性結婚も彼らの家族イデオロギーには
含まれない「異教徒」になります。
それゆえ自分たちの信仰を守るために、
そんなものを認めるわけにいかない
ということになります。
菅義偉のかかるコメントを見て、
わたしは「これはだめだ」と思いました。
選択的夫婦別姓と同性結婚の典型的すぎる
反対派(非共存派)だと思ったからです。
かかる認識を示す菅義偉のもとでは
選択的夫婦別姓も同性結婚も実現はほど遠く、
先行きは暗いと言わざるをえないです。