総裁選に向けての菅義偉による
選択的夫婦別姓に関するコメントの中に、
「慎重な検討が必要」というものあります。
「別姓同性婚、菅氏「慎重」 総裁選候補、賛否分かれる」
これも選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)の意見としては「定番」です。
菅氏は「家族の在り方に深く関わる事柄で、
国民の間で意見が分かれており、
慎重な検討が必要」との立場。
選択的夫婦別姓は法制審議会の答申書が
出された1996年から、24年が経過しています。
最初に議論されたときから40年程度になります。
国連女子差別撤廃条約は、選択的夫婦別姓を
導入するよう日本政府に勧告することが
これまでですでに5回になっています。
「民法改正・国連の勧告の歴史」
2020年の現在、世界のほとんどの国で
選択的夫婦別姓が認められています。
夫婦同姓の強制が続いているのは
世界中でほぼ日本だけです。
「夫婦別姓が選択できない日本以外の国?」
選択的夫婦別姓は現時点ですでに
じゅうぶんすぎるくらい議論され
検討されてきたと言えます。
この期におよんでなにを「慎重に検討」する
必要があるのかと思います。
自民党は党内では選択的夫婦別姓の
議論を「御法度」にして、
議論させないようにしています。
「稲田朋美・選択的夫婦別姓の勉強会を開く」
「選択的夫婦別姓がタブーだった自民党、なぜ保守の女性議員は「賛成」するのか」
野党各党は共同で毎年のように
選択的夫婦別姓法案を国会に提出しています。
与党の自民党はいつもろくに審議しようとせず、
継続審議や廃案にしています。
「選択的夫婦別姓・議論が進まない理由」
自民党は党内でも国会でも
選択的夫婦別姓の検討をしたがらないのに、
「慎重な検討が必要」というのは
なにをかいわんやです。
そんなに「慎重な検討が必要」なら、
議論を封印したりせず、党内でも国会でも
選択的夫婦別姓についてどしどし
検討していただきたいものです。