選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)を
「話が通じそうにない」認定する理由として、
ほかに「存在を主張する側に証明責任がある」ことを
理解できないことがあります。
選択的夫婦別姓反対者が
— 話が通じそうもない。 (@are_brain) September 19, 2020
> 社会全体が長期に被るデメリット
を主張をする例は少なくないが、それが具体的に何であるかを明言できた者は未だかつて居ない。そんなものは存在しないから推進者は答えないのだ。
あるというなら反対者に証明責任があることが分からぬか?
全く話が通じそうもない。 https://t.co/LM7LAOLNqR
「存在を主張する側に立証責任がある」
というのは、実証的な議論の基礎です。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)に、
かかる議論における基礎的な姿勢がないとなれば、
まともな議論はできないでしょう。
「話が通じそうにない」のもごもっともです。
反対派(非共存派)が自分の立証責任を
果たさないのは、抽象的な主張をして
具体例を挙げろと言われたときに多いです。
9月26日エントリのケースで言えば、
「選択的夫婦別姓を導入した場合の
長期的なデメリット」とはなにか具体的に挙げろと
言われても、くだんの反対派(非共存派)は、
「存在する」と自分で言っている
デメリットを挙げないということです。
「選択的夫婦別姓の長期的な
デメリット」なんて存在しないのでしょう。
それゆえくだんの反対派(非共存派)は、
具体例を挙げられないのだと思います。
具体例が挙げられないなら、
「長期的なデメリット」なんて存在しないことを、
認める必要があるでしょう。
単に自分の立証責任を果たさないだけでも、
じゅうぶん非実証的と言えます。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
これに加えて、推進派に具体例を挙げろと
迫ってくることがあります。
反対派が自分で示すべき具体例を、
相手の推進派に押し付けるということです。
これは「立証責任の転嫁」と言って、
「とんでも」がよく使う手法です。
「推進派は法律を変えようとしているのだから、
具体例を示す必要がある」を「殺し文句」にして
反対派(非共存派)は「立証責任の転嫁」を
正当化することもあります。
こんな非実証的な議論のやりかたを
振り回しているようでは、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)は「話が通じそうにない」と
言われても当然というものです。
反対派(非共存派)の抽象論に対する
具体例を、推進派が挙げないのは、
そんな例は存在しないと推進派は考えているからです。
9月26日エントリのケースで言えば、
「選択的夫婦別姓を導入した際の
長期的なデメリット」なんて存在しないと
推進派は思っているということです。
存在しないものの具体例を主張する
はずがないというあたりまえのことを、
推進派はしているというだけです。