2020年10月11日

toujyouka016.jpg 緊急避妊薬の市販薬化が実現?

緊急避妊薬(ノルレボ)を市販薬とする
という方針を、政府が定めました。

緊急避妊薬を医師の処方なしに
薬局で購入できるようにするというものです。
来年、2021年から市販薬として
手に入れられる予定です。

「緊急避妊薬が来年から薬局で購入可能に 政府が方針固める 共同通信」

「緊急避妊薬、薬局で購入可能に 来年にも、望まない妊娠防ぐ」
(はてなブックマーク)
「緊急避妊薬、薬局販売を検討へ「薬剤師の対面で服用を」」
(はてなブックマーク)

 


共同通信の記事は短いので全文引用します。

政府は7日、性交直後の服用で妊娠を防ぐ
「緊急避妊薬」について、医師の処方箋がなくても
薬局で購入できるようにする方針を固めた。
性暴力を含め、望まない妊娠を防ぐ狙い。
性犯罪の被害者や、若者を支援する団体などから
処方箋を不要とし、緊急時に簡単に入手できるよう
求める要望が出ていた。2021年にも導入する。

緊急避妊薬は、性交後72時間以内に
服用することで妊娠を高確率で避けられる。
現在は原則、医師の診察を受けて処方箋を
もらわなければ入手できない。
欧州やアジアなど世界86カ国では
医師の診察なしで購入することができ、
日本は国際的な遅れが指摘されていた。


朝日新聞の記事を見ると、来年からの
男女共同参画計画の策定に、緊急避妊薬の
市販薬化が盛り込まれるとあります。
ジェンダー問題の観点からの、
緊急避妊薬の入手のハードル引き下げのようです。

内閣府の専門調査会で、来年度から5年間の
男女共同参画計画の策定に向けた
「基本的な考え方」に盛り込んだ。
政府は正式な計画を年内にまとめる。

これはどういう風の吹きまわしか、
というのが、わたしの率直なところです。
まだ少し半信半疑なところがあります。
「うまい話」なので「裏がある」のでは?
という気もしています。


3年前に厚生労働省が議論したときは、
緊急避妊薬の市販薬化は、「時期尚早」などと
言われて認められなかったのでした。

厚生労働省の検討会が2017年に議論した際は、
乱用・悪用の恐れや薬剤師が十分に
対応できるかへの懸念などから
「時期尚早」として認められなかった。

3ヶ月前にも、「若い女性は性の知識が少ない」
と言って、緊急避妊薬の市販薬化に
反対する産科医がメディア出演して、
問題になったばかりです。

「緊急避妊薬の容易な入手に反対する産科医」


なにがあったのかはわからないです。
(まったく想像できないわけではないですが。)
例によって妨害する勢力が出てきて、
緊急避妊薬の市販薬化は、
頓挫する可能性もあると思います。

それでもいまのところは、政府が緊急避妊薬の
市販薬化を実現させることは信頼して
よさそうですし、歓迎もしてよさそうです。

posted by たんぽぽ at 22:40 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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