「女はいくらでもうそをつける」発言の
釈明の際に、杉田水脈は「性暴力の被害者支援は
警察との連携が必要」と言っています。
「一部報道における私の発言について」
男女共同参画の要求額が今年度の2倍となっており、
その中で「女性に対する暴力対策」への
比率が高かったことを受け、
以下のような内容の発言をいたしました。
かねてより申し上げているように、
私は女性への暴力はあってはならず、
許されない犯罪だと考えており、
暴力を振るった加害者はきちんと罰せられることで
再発を防ぐべきであり、その為には警察の
関与と連携は不可欠であると考えています。
それに対する反論のエントリがあります。
性暴力被害者支援と、警察との連携なら
すでにある、ワンストップ支援センターが
設けられている、という趣旨です。
「「女性はいくらでもうそ」は言ってない? 杉田水脈議員の弁解ブログが輪をかけてひどい理由」
(1)杉田議員ブログ:「再発を防ぐべきであり、
その為には警察の関与と連携は不可欠」
→性暴力被害当事者のためのワンストップ支援センターは
警察との連携をすでに行っており、この記述は誤解を招きます。
(2)杉田議員ブログ:「被害者が民間の相談所に
相談して『気が晴れました』で終わっては、
根本的な解決にはなりません」
→ワンストップ支援センターは、
身体的・精神的医療ケアのほか、法的支援や警察捜査に
つなげる包括的ケアを受けるための場所であり、
「気が晴れました」で終わりにする場所で
あるかのような記述は誤解を招きます。
(3)杉田議員ブログ:「警察の中に相談所を作り、
女性警察官を配置することで敷居を下げ、
相談しやすくすることができる」
→警察では、すでに性暴力被害のための
全国共通相談ダイヤル「#8103(ハートさん)」が
設けられており、各都道府県の
性被害対応窓口につながります。
警察の相談所が必要と言うなら、
まず#8103を周知するべきです。
性暴力被害者を支援するための、
「ワンストップ支援センター」は
2010年に大阪で最初に登場しました。
その後、各都道府県に最低1箇所は設置することを
目標とし、2018年に達成されました。
杉田水脈は性暴力被害者問題に関して
現状を把握していないのか、
という批判が出てくることになります。
現時点では性暴力の被害者支援は
まだまだふじゅうぶんであり、
さらなる充実が必要という問題はあります。
警察との連携を問題にするなら、
今後の支援の充実をどうするかを、
問題にするところでしょう。
前のエントリでご紹介したさとうしゅういちさまも、
ワンストップ支援センターが警察と
連携していることを指摘しています。
「杉田議員殿 現状把握も全くできていないのも現職議員なのに恥ずかしいですな」
ちなみに性暴力ワンストップセンターは
わたくし・さとうしゅういちが
統一地方選2011で掲げた公約でもあります。
警察とも連携するからワンストップということです。
警察もまたそれなりに女性警察官を増やし、
相談所もつくっていますよ?
与党の現職議員なのに自分たちが支える政権がやった
成果すら把握してないって恥ずかしすぎませんか?
ワンストップはさとうしゅういちさまが、
2011年の統一地方選で掲げた公約でもあると
上述のエントリでは言っています。
かつて社会活動を一緒に行なった仲間が
選挙で掲げた公約も、杉田水脈は把握していないのか?
ということにもなります。