2020年11月16日

toujyouka016.jpg コロナで出生数減少に加速の可能性

11月15日エントリの続き。

コロナの影響で妊娠届け出数が減ると、
当然予想されるのが、近い将来の出生数の低下です。

「令和2年度の妊娠届出数の状況について」
「妊娠届出数の推移等」

11月15日エントリでご紹介のメディアも、
ほとんどどれも少子化の加速を心配しています。

 


=○令和2年4月の妊娠届け出数は75,807件であり、
前年同月の76,083件と比較すると0.4%減。

○令和2年5月の妊娠届け出数は67,919件であり、
前年同月の81,911件と比較すると17.1%減。

○令和2年6月の妊娠届け出数は67,115件であり、
前年同月の70,973件と比較すると5.4%減。

○令和2年7月の妊娠届け出数は69,448件であり、
前年同月の77,929件と比較すると10.9%減。

○令和2年1−7月の累計妊娠届出数は513,850件であり、
前年同期間の541,656件と比較すると5.1%減。


妊娠届け出数の減少したと言っても、
2割に満たないのは、思ったより
少ないと、わたしは思います。
それでも妊娠届け出数が減少したまま
回復しない状態が長く続けば、
出生数の減少は深刻なものとなるでしょう。

次の10月22日の読売の記事は、
具体的な数値も示しています。
このままいくと来年2021年の出生数は
80万人を割る可能性があるとしています。

「来年の出生数80万人割れも…妊娠届、コロナ禍の5月以降減少」

出生数は減少傾向にあり、2019年は
前年比5・8%減の86万5239人だった。
少子化問題に詳しい中央大の山田昌弘教授は
「コロナ禍で子どもを望む夫婦の収入が減り、
生活の見通しが立たなくなっている。
来年の出生数は80万人を切る可能性もある」と話す。


日本の出生数は2019年には86.4万人で、
ついに90万人を下回りました。
このとき予想より早いペースで
出生数の減少が進んでいるので、
いささか衝撃的でもありました。

「2016-2019年の出生数の推移・予想と実数」



コロナの影響で、来年2021年には早くも
出生数が80万人を下回りそうなわけです。
出生数が「90万人割れ」から、
「80万人割れ」に減少するまで、
わずか2年という早いペースです。


2019年10月26日エントリで、
わたしは「80万人割れ」までは
あと5年くらいかもと書いていました。

「日本の出生数の減少が加速」

出生数の減少に歯止めがかかる
社会情勢はとくにないと思います。
今後も加速度的な出生数の減少は、
しばらく続くと思います。
80万人を割るのはあと5年かもしれないです。

コロナウイルスという予想しない
事態があったとはいえ、わたしの予想を
大きく上回る加速度的な出生数の
減少を示すことになりそうです。

posted by たんぽぽ at 22:40 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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