選択的夫婦別姓が盛り込まれそうだということを、
10月12日エントリでお話しました。
橋本聖子・女性活躍担当大臣に関しては、
選択的夫婦別姓の実現に積極的と見てよさそうです。
「選択的夫婦別姓制度で答申 女性活躍相「重く受け止める」」
(はてなブックマーク)
NHKの報道は短いので全文写します。
「選択的夫婦別姓」の制度の導入をめぐり、
踏み込んだ議論を期待するとした
政府の会議の答申について、
橋本女性活躍担当大臣は重く受け止めるとしたうえで、
各党の考え方も踏まえ「男女共同参画基本計画」を
策定する考えを示しました。
新しい「男女共同参画基本計画」の策定に向けて、
政府の男女共同参画会議は、夫婦が希望すれば
結婚前の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」の
制度の導入について、国会の動向などを
注視しながら検討を進め、踏み込んだ議論を
期待するとした答申をまとめました。
これについて、橋本女性活躍担当大臣は
閣議のあとの記者会見で「重く受け止めている。
婚姻前の氏を使えないことが
婚姻後の支障になっているという意見が
若い世代から多数寄せられており、
少子高齢化を食い止めるため、
配慮する必要がある」と述べました。
そのうえで「各党の考え方を聴きながら、
議論を着実に進めていきたい」と述べ、
答申や各党の考え方を踏まえ
基本計画を策定する考えを示しました。
ここで指摘したいことのひとつは
若い世代から選択的夫婦別姓が必要
という意見が多数寄せられていることを、
橋本聖子は重視していることです。
結婚の当事者である若い世代からの声についての言及あり。 / “選択的夫婦別姓制度で答申 女性活躍相「重く受け止める」 | NHKニュース” https://t.co/4K6OsipB1z
— Akiko Orita (@oritako) November 14, 2020
だれがこの問題の当事者なのか、
重視する必要があるのはだれの意見かを、
橋本聖子はじゅうぶん認識している
ということになるでしょう。
また望まない結婚改姓を要求されることが、
結婚の障壁になっていることも
橋本聖子は踏まえています。
「夫婦同姓の強制で結婚を断念した割合」
もうひとつ指摘したいことは、
選択的夫婦別姓を男女共同参画基本計画に
策定するにあたって橋本聖子は
「各党の考え方も踏まえ」としていることです。
自民党以外の政党はどこも選択的夫婦別姓に
賛成していて、実現の要求もしていること、
他党はどこも選択的夫婦別姓の議論は
じゅうぶんなされていることを
意識しているものと思います。
「選択的夫婦別姓・他党はほぼ全員賛成」
わたしの予想ですが、選択的夫婦別姓が
第5次男女共同参画基本計画に
盛り込まれる可能性は高そうです。
それでも肝心の選択的夫婦別姓が
実現する可能性はあまり高くないのでは
ないかとわたしは思います。
橋本聖子がいくら選択的夫婦別姓に熱心でも、
自民党全体が選択的夫婦別姓の実現に
動くとはほとんど思えないです。
これまでを見たかぎりでは、
自民党内で選択的夫婦別姓に熱心な議員が
さかんに活動したところで、党内の強硬な
反対派(非共存派)は動いたことはなかったです。
NHKの報道を見たところでは、
答申の内容は選択的夫婦別姓の「検討を進め、
踏み込んだ議論を期待する」です。
「実現する」とは言っていないようです。