2020年12月05日

toujyouka016.jpg 慎重な議論が必要?議論を封印する自民党

「選択的夫婦別姓の導入には慎重な議論が
必要だ」というのは、反対派(非共存派)の
定番の主張のひとつです。

 
菅義偉首相も選択的夫婦別姓の導入には
慎重な検討が必要だと言っています。

「慎重な検討が必要?検討を封印する自民党」

菅氏は「家族の在り方に深く関わる事柄で、
国民の間で意見が分かれており、
慎重な検討が必要」との立場。

この「慎重な対応」が、選択的夫婦別姓に
関する自民党の公式なスタンスだと、
11月26日の朝日新聞(11月30日エントリ
紹介)でも言及されています。

山谷えり子参院議員は、11月17日の
参院内閣委員会で橋本氏に対して
「夫婦別姓は家族のあり方に深く関わり、
慎重な対応が必要というのが前政権までの
姿勢だ」と牽制(けんせい)した。


自民党は選択的夫婦別姓のために
「慎重な議論」をしたのかというと、
そんなことはまったくないです。
むしろ選択的夫婦別姓の議論を封印し、
議論させないようにしてきました。


選択的夫婦別姓法案は、自民党が政権を
取っているあいだ、野党各党が毎年のように
共同で法案提出をしています。

自民党はいつも審議に応じることさえせず、
選択的夫婦別姓法案を毎回、
継続審議や廃案にしてつぶしています。

「選択的夫婦別姓・議論が進まない理由」
「国会で議論しないのはなぜか?」


自民党は党内でも選択的夫婦別姓について
議論することを「御法度」にしていました。

「稲田朋美・選択的夫婦別姓の勉強会を開く」

勉強会には永岡桂子・文部科学副大臣など
8人の女性議員が参加。稲田議員は冒頭、
「党内でも議論することすらタブー視されてきたが、
女性活躍のためにもしっかり議論したい。
今後は反対されている団体にもお話を聞きたい」と挨拶した。

今回の男女共同参画基本計画の際に、
自民党が公式に選択的夫婦別姓の
議論をするのは2012年の政権復帰以来
はじめてだと指摘されているくらいです。

「夫婦別姓論議、正式スタート 賛否拮抗、稲田氏は折衷案―自民」

自民党が公式の場でこの問題を話し合うのは
2012年末の政権復帰後初めて。


自民党は党内でも国会でも選択的夫婦別姓の
議論をろくにせず封印しておいて、
「慎重な議論が必要」とはなにをか
いわんやというものです。

そんなに「慎重な議論が必要」なら、
党内でも国会でももっと積極的に
選択的夫婦別姓の議論をしていただきたいものです。

posted by たんぽぽ at 21:41 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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