2020年12月07日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓・旧姓使用拡大の同時進行

前のエントリでお話した稲田朋美の私案
「婚前氏続称制度」とはべつに、
自民党の推進派議員たちは、反対派のための
妥協案、譲歩案をしめしています。

「男女参画案に異論続出 夫婦別姓、保守系巻き返し―自民」

これは選択的夫婦別姓の実現と同時に、
旧姓使用の拡大も進めるというものです。

 
原案は「仕事の成果が引き継がれず女性活躍の
妨げになっている」「実家の姓が絶えることを
心配して結婚に踏み切れず、少子化の一因と
なっている」などの声を紹介。

国際社会で同姓を義務付けているのは
日本のみだと指摘し、「若い世代が将来に展望を
持てる社会にするため、課題に正面から
立ち向かう必要がある」と強調した。

同時に反対派に配慮し、旧姓の通称使用拡大に
取り組むことも併記した。


この案は、わたしはほぼ問題ないと思います。
選択的夫婦別姓は原案通りの実現を
目指すものと思われるからです。

旧姓使用の拡大はあくまで選択的夫婦別姓と
「同時に」進めるのであって、
旧姓使用が選択的夫婦別姓に
とって変わろうというものではないでしょう。

選択的夫婦別姓が実現すれば、
旧姓併記が拡大された場合でも、
夫婦別姓の選択より旧姓併記をするよう、
圧力がかかることもないと思います。

選択的夫婦別姓が実現して、
問題なく夫婦別姓を選択できるなら、
同時に旧姓使用が拡大されることに
反対するかたはほとんどいないと思います。


この案であえて問題点があるとしたら、
旧姓使用の拡大は思ったほど
進まないのではないかということです。

選択的夫婦別姓を支持するかたは
多いですが、旧姓使用の拡大を
支持するかたは少ないです。
それゆえ選択的夫婦別姓が実現すれば、
旧姓使用が進まなかったとしても、
さほどの問題にはならないと思います。

posted by たんぽぽ at 23:23 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 選択的夫婦別姓・旧姓使用拡大の同時進行 web拍手
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]